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ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

オフBW「The Last Five Years」/Jason Robert Brownさんの才能に驚愕!

って今更何を言う、って感じですよね。そんなのずっと昔から皆様ご存知のことだったでしょうし。でもこの舞台見てつくづく思いました。凄いな、と。楽曲も詞も素晴らしいのひと言。CDは何枚か聞いてますしBWでやった「Parade」は全米ツアーになってましたしね。見てないけど。

でもその凄さはやっぱり生舞台というか生演奏を聴いて実感しました。そんな「The Last FIve Years」

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しかし最初に言ってしまうとこれはオリジナルが見たかった!特にジェイミーね。このAdam KantorさんもよかったんだけどNorbertのオッサンで見たかったよ。Adamさん、勿論上手いし、文句のつけようもないんだけどジェイミーに絶対欲しいものが足りない。それは

「哀愁」

哀愁が欲しいんだよね、ジェイミーのキャラには。もちろんJewish的な。Norbert Leo ButzさんがジェイミーやってるCDは凄くいいんですよー。この頃はNorbertさんもまだ若いはずなのに既に歌唱に哀愁があるんですよね。この作品ってやたらJewishのあれこれが出て来て、基本的には一つのカップルの出会いから別れまでを描いてるから切ない系のラブストーリーなんだけどそれだけじゃないです、確実に。

日本でも上演されたそうで果たしてこのJewish的なあれこれに満ちた歌詞をどうやって訳したんだろうと思ってたんですけど、その辺はあっさりスルーされてたらしいです^^;。それはちょっと残念だけどこれってやっぱり日本語にするのは難しいし、そもそもその観念自体が日本人にはわかりにくいんでそれで正解なんでしょう。でもなーやっぱり残念な感じする。上演中ところどころで笑いが起きるポイントに潜む面白さっていうのが余り伝わらないのはいかにももったいない。

それにしてもこの作品に限らず一見わかりやすくてガイジンでも全然OKだぜ!な下に潜む底の深い魅力がある作品ってたまらないですわ。「Next to Normal」なんかもそうだけど。でもこの「底の深い部分」は残念ながらガイジンにはわかりにくい。もちろん表面の部分だけでも楽しめるし、オカネを払うひとがどう楽しもうとそれはそのひとの自由。どう楽しもうといいけど、でもね、ひとつだけ言いたい。「これ(ら)はそんな底の浅い作品じゃないんだからね」と。ネイティヴ或は長く英語圏で暮らさないと絶対わからない部分っていうのがあるのよ、どんな作品にも。その存在に気づいたときいつも悩むし、時々凄く哀しくなる。舞台が好きだから余計に。

話が飛びましたけど続き。そんなわけでジェイミーにはちょっと不満が残りましたが、Betsy Wolfeさんのキャシーはよかった。彼女素晴らしいです。で、構成なんですけど

登場人物はこの二人だけ。この二人の出会いから別れまでの5年間を描いている。キャシーは現在から過去、ジェイミーは過去から現在へと続く、それぞれが生きた忘れられないその時、その瞬間。

それが舞台上で一人芝居の形で演じられるんだけど、実を言うと私はちょっと違和感ありました。なぜかというと「余韻」が楽しめないから。交互、或は一緒に登場してそれぞれのat this point in timeに おける彼(女)らの物語が語られるんだけどどうしてもブツ切りになっちゃうんですよね。勿論そういう話だから仕方ないんだけど。だからこそ既に発表されている映画化がとても楽しみです。映画ならそれぞれのat this pointが時間をかけて丁寧に描かれるでしょうから。キャストもジェレミー・ジョーダンとアナ・ケンドリックならイメージぴったりだしね。

(続く)