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The King and I at Lincoln Center 私的感想 3/26

3/26(土)のソワレはThe King and Iを観にLincoln イメージ 1CenterのVivian Beaumont Thereterへ行ってきました。

実に運が良かったのですが、BWレミを観に行くと決めてから、4/17でアンナ役を終えるKelli O'haraさんの有終の美を飾る形で、期間限定で渡辺謙さんが王様役にカムバックすることを知って、ぜひとも見たいと思ったのでした。

この日の席は二階の下手寄りでしたが、この劇場は円形劇場のように客席が扇型になっており、わりと舞台が見えやすい作り。すり鉢の底部分にはオケボックスが見えました。最初は舞台後方での芝居は見にくいかもと思いましたが、幕が開くと共にオケボックスの上にするすると板状の舞台が張り出してきて、劇はほぼこのすり鉢の底部分で展開されるので実に見やすかったです。

手前に板が張り出すので舞台全体は奥を頭にして手前にかけてTの字型、袖の奥まで見えるのですが、ごく手前の舞台裏への通路以外はサイドも鏡張りで、まるでお城の回廊のよう。整然とした広い空間からは静寂とか厳かな感じを受ける。照明、衣装の色は、紫、ゴールド、白、青、どれもどこかなじみがある感じで、やっぱり東洋の色なのかしら?

そういえばShall We dance?のシーン、アンナのドレスは西洋的パープル、それに対して王様の衣装の赤紫色はちょっとゴールドが入って東洋の色って感じがした。二人で踊るシーンはあたかも東洋と西洋の融合...

主演の二人については、Kelliさんはその存在すべてがチャーミングで優しさに溢れている。子供たちを見る目、王様に向ける目、言うことはキチンという強さを持っているんだけどそれをふっくらとした優しさに包んでいる感じがとても素敵。

それに対する王様、これを謙さんはとても不思議な魅力で演じていた気がする。この王様、実はとってもチャーミングで好奇心も旺盛なんだと思うけど、国王としての権威を守らなければならない立場でもある。エキセントリックに見えるほどの演技が、滑稽に見えるどころか、むしろ心の葛藤や人間らしさ、男の可愛げみたいなものになっていて、少しも品位を落としていない。これ、謙さんだからこそできる、だから謙さんが王様を演じることになったんだなと納得させられる演技でした。

子供たちの可愛さ、劇中劇、舞台いっぱいに布を使ったダンス、見ていて楽しいシーンもいっぱい。
でもなんといってもShall We Dance? 謙さんの、

「Come...」 

これだよなあ~。



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CAST:
Anna Leonowens: Kelli O'hara
The King of Siam: Ken Watanabe
Lady Thiang: Ruthie Ann Miles(u/s Ann Sanders)
Kralahome:Paul Nakauchi
Tuptim: Ashley Park
Lun Tha: Conrad Ricamora
Prince Chulalongkorn:Jon Viktor Corpuz
Lewis Leonowens:Nicky Torchia
Captain Orton:Rocco Sisto
Sir Edward Ramsey: Edward Baker-Duly
Phra Alack:Marc Oka