今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

オペラ座の怪人 X 2+Love Never Dies =??

 
昨夜はこの数年でいちばんイヤーなきぶんになった夜でしたが、1日たった今日、そんなのは完全に吹っ飛びました。これまでの長い人生(!)における経験則のひとつが「嫌なことと嬉しいことはセットで来る場合が多い」というものなんですけど、今回もそうでしたわ。じんせいやっぱり楽しいよ、うん。                                 
イメージ 1
18日から24日まで舞浜イクスピアリで絶賛開催中のダブルファントムまつり(勝手に命名^^;)。RaminファントムとGerryファントムがいちどに観られるチャンスなので早速行ってきました。ラミさん舞台版のほうはUSも入れて劇場鑑賞は7回目、Gerryファントムはたぶん134回目(!)くらい。もう感想はしつこいほど書いているので特に付け加えることもないけど、でもつくづく思う。「オペラ座の怪人」という作品がこの世にあってよかったと。そして この作品の25周年を記念するコンサートが、この美しい会場で、素晴らしいキャストで上演されてほんとによかった。                                                                  
細かいところは今見てもいろいろ突っ込みどころがあるけれど、でもこの舞台はそんなこと全てふっとばすほどの勢いとチカラがある。結構たいへんだったけどあの日、あの会場に居ることができて本当によかった、つくづくそう思う。そして言うまでもないけどライヴ収録版(劇場公開版)とBD/DVDは明らかに違う。来月のWOWOWではぜひ劇場公開版を放送して欲しい。編集が入った時点でライヴの勢いは確実にそがれる。もちろんそれがいい場合もある。でも私はライヴ版のほうが好き。                                     
                   
そしてGerryファントム。やっぱり素晴らしいよ。ジョエル・シュマッカー監督、あなたはやっぱり凄い。美意識を総動員して丁寧に創り上げた彼じしんの「オペラ座の怪人」の世界は何年たっても色あせることがない。彼がこの映画の中に閉じ込めたGerryファントムを世界最高と個人的に心酔するJOJさん、Raminさん演じるファントムと比べてみる必要もない。それぞれに大きな魅力があるのだから。私はみな好きだ、どうしようもないくらい。    
イメージ 2
映画2本、久しぶりに会う友達との楽しいランチ&際限ないJOJさん大好き♪トークを終えて帰宅。待っていたのは到着を待ち望んでいた「Love Never Dies」のBD。先月試写会で観ているので、内容はしっかり頭に入っている。観たいシーンもね。冒頭の「Till I hear you sing」のクリス大額、苦悩するベンファントム。クリスとうちゃくを  「上から見ている」(←この立ち位置は実に重要!)ファントム、BMS(歌詞かくにんマスト)、クリス激怒シーン、コニーアイランド、そして圧巻の「The Beauty Underneath」。それと・・・結構いっぱいあるな。      
 
「Love Never Dies」という作品を創り直した演出家、サイモン・フィリップス。個人的に大変興味を持っていてあれこれ映像資料その他をあさっている。昨年4月にNYに行ったとき、ちょうど彼が演出した「プリシラ」が話題になってて、PRのためだろうか、サイモンさん自身がPBSやエンタニュースに出ていた。話がとても面白かったので思わず聞き入ってしまった。
イメージ 3
昨日ツイッターでも書いたけど、独断と偏見モードで言わせてもらうけど、サイモンさんってLNDを創りかえるに際していわゆる「一般ウケ」はまったくねらわなかったのではないだろうか。要するに「わかるひとだけわかってくれりゃいいよ、別に」みたいな、「美的センスのないひとは別に見なくてもいいよ」みたいな、一種の「Exclusive」感を以って演出したような、そんな気がして仕方ない。
 
でも実際にはこのプロダクションはメルボルンで人気を博し、十分な興収を挙げ、シドニートランスファーされているわけだけど。
イメージ 4 
BWで「プリシラ」を観たとき何より驚いたのがフィナーレでの客席の熱狂ぶりだった。これはドラッグクイーンの物語なので、いわゆる「ノーマルなひととモノ」が登場する割合が極端に少なかったりするわけだけど、もうその盛り上がりといったらハンパなかったのだ。WEの観客はオサレさんも多いけど、BWの観客の大半は観光客、外国からももちろん多いけど国内から来るひともとても多い。勿論ザ・ニューヨーカーみたいなひともゴロゴロいるけど、でもアイオワやケンタッキーやテキサス辺りからNY観光に来たよー、有名なBWに来てみたよーみたいなひとたちがBWにはとても多い。私はそういうひとたちが大好きなんだけど。
 
洗いざらしのチェックのシャツにジーンズ&スニーカーという所謂アメリカの田舎のおじさんおばさん定番スタイルに身をつつんだふつう(に見える)のひとが大挙してピンクマフラーを振り回しながら熱狂してるのを見てほんと驚いてしまった。あのー、このミューっていわゆるマトモなひとたち殆ど出てませんけど、そんなに気に入りましたか?って聞いて回りたかったくらい^^;。
 
なにが言いたいかというと要するにサイモンくまは「わかるひと」だけわかってくれればいいよ、という意図でやっているにも係わらずその演出は「わからないひと」まで惹きつけてしまう磁石のような魅力をもってるんじゃないか、ということです。でもそれ、ちょっと見ではわからないの。凄いよ、ほんと。
 
実際にAU版とWE版を比べると全体の流れがスムーズになっているし、個人的に「これはちょっと」と思ってたいくつかの歌詞も変わっている。そしてラストに「Love Never Dies」を使ってくるという技!これははっきり言って
脱帽モノだった。あくまでも勝手な想像だけれど、WE版で非常に曖昧にされていたLNDの主題部分、これをクリアにするために演出のサイモンさんはいちばん手っ取り早い方法を使ったのではないか、そんなふうに思ったりしている。
 
まだまだLNDまつりが続いているのでどうぞよろしくです。JOJさんを愛してるのになぜここまで私のココロを奪う、LND!