今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

3月10日マチネ「Singing in the Rain」/ソワレ「Sweeney Todd」舞台感想/劇場一杯のにこにこ顔と地鳴りのような観客のコールが忘れられない!①

JOJさんファントムのおかげですっかり「オペラ座の怪人脳」にモード変換されており、今夜も鋭意JOJファントムについてアツ苦しく語ろうと思いましたが、さっき自らの文章を読み直したところ、ちょっと穴掘って入りたくなったので^^;べつのネタにします。
 
昨年のChichester Theatre Festivalで大評判を取ったというアダム・クーパーさんの「雨に歌えば」。1952年公開のMGM映画が原作です。というよりちゃんと踏襲してます。さくねん10月にロンドンから電車に乗ってチチェスターまで「スイーニートッド」を観にいったとき、劇場にはアダムさんの大パネルやら、ポスターやら、劇評記事がいっぱいかざってありました。今回も当初は観るつもりはなかったのですが、両親がジーン・ケリーの映画「雨に歌えば」の大ファンでミュー版があるんだよ~と話したら「なんで観ないの!!」と逆にあおられたので観ることにしました。でも1ヶ月前では全然いいところのチケが取れなくて、結局バルコニー席前方。この辺りでももうぎっしり。

素晴らしい舞台でした。もうなんというか「プロ」の技の数々をがっつり見せられたような、そういう満足感。衣装、振り付け、ファントムやヴァルみたいに強いリーディングロールはないけれど(ドンとコズモがいちおうその立場だけど)個々のキャストのなんというレベルの高さ。スタイルからダンス力からすべて。これだけのレベルの俳優をこれだけ揃えられるというウエストエンドの俳優たちのレベルの高さにつくづく感動しました。

小学生の時に初めて見た「ウエストサイド物語」。そしてBWで観劇を始めた頃に見たいわゆる「ザッツ・エンタテインメント」系ミュージカル、「42ndストリート」「フォーリー」「ショウボート」「Anything Goes」etc.。今はがっつり病的に「オペラ座の怪人」にハマってしまって(笑)、そちら系のミュージカルを見ることはなくなってしまいましたけど(っていうかやってないし。あ、フォーリーはあるか)、もう本当に大好きでした。今でもたぶん私のミュージカル基礎はこれらの作品です。なので今回の「雨に歌えば」はもう最初から最後まで嬉しくて、わくわくして、にこにこしながら観ていました。

今回は観劇演目に全くヴァリエがなかったのですが(だってオペラ座新旧合せて9回^^;)、もう全てが素晴らしかった。レミは3回観ましたが9日ソワレはラミさんご本人ではなく、ヴァルジャンがそこにいましたし、ハドさんジャヴェは熱血だし、こぐまクリスは可愛すぎるし、今までみたレミ10回の舞台の中でいちばん良かった。うん、あれがベストです。ちなみに二番目はさくねん10月のこぐまクリスがヴァルやったときです。このときもテナがアダム・リンステッドでしたが。彼のヴァルは確かにまだまだかもしれませんが、ひたむきなエネルギーを感じたし、老人ヴァルも凄くよかった。おまけにJOJさんにそっくり!(そこ?)一昨年のレミ25thツアーでJOJさんのアンダーやったときまだ音大の2年か3年生だったとのことなので(インタビューより)まだ24才くらいでしょう。凄いわ。

話が反れた(いつもだ)。「雨に歌えば」の上演はWEでもかなり大きな劇場である「パレス劇場」。そしてマチネのこの日は「House Full(満席)」でした。そういえばソワレもそうだったような気がする。
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(パレス劇場です。この傘のデコレーションが可愛いのなんのって。ああ、そういえば昨年秋はプリシラのハイヒールだったよなあ(遠い目))
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(オープニングセットです。殆ど変わりませんでした。で、雨がざーざー降るんですよ。前方席のおきゃくさま、濡れてました。嬉しそうだった♪)
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メインキャストは
Don: Adam Cooper Cosmo:Daniel Crossley KathyScarlett Strallen Lina:Katherine Kingsley

ストーリーは余りにも有名なのであえて書く必要はないと思いますけど、括りますと時代は1920年代、ヴォードビルの人気者、ドンとコズモがハリウッドにやってきて、ドンがスターになって成功。スター女優リナがドンの恋人とじぶんで決めてかかって、ドンと恋仲になったキャシーを追い出してしまう。傷心のキャシーは姿を消してしまい、ドンは悲しみに沈む。そのころ最初のトーキー映画が出て大当たりを取ったので、撮影所はドンとリナの新作をトーキーで製作することを決定。そしてドンとキャシーは撮影所で再会。再び恋仲に。新作の記者会見はリナの悪声のせいでさんざんな評判。コズモの発案でリナの吹き替えをキャシーにやってもらったところ大成功!リナはこれからも自分の吹き替えにキャシーを使うようボスに頼み込むが、ドンがコズモと協力してリナの声が偽りのものであることを暴露。リナはスターの座を追われる。代わりにキャシーが新しいスターになってドンと結ばれる、というかんじです。

見どころはもちろん一幕のラスト、映画版でジーン・ケリーが雨の中で歌って踊った「雨に歌えば」。これを英国ロイヤルバレエ出身のアダム・クーパーが演じます。映画「リトルダンサー」にも出てましたからご存知の方も多いですよね。もうこのシーン、劇場中がにこにこ顔になっているのがよくわかりました。そしてあの雨の降り方!もうざあざあ降ります。そんな中、アダムさんが傘さしてあの名曲に合せて踊ってくれるんですが、もうステップは決まってるし、ジャンプひとつにしても高いし、構図が決まってる。足がぴーんと伸びてる。そしてばしゃばしゃ水を飛ばしてくれるんですよ。アダムさん、なんであんんなに水飛ばしが上手なんでしょうか。そして滑らないのでしょうか。前方席のお客様はしっかり濡れてましたけど、遠めでもなんだか嬉しそうなのがわかりましたよ。上で見ていた私らも「でーアダムさんが飛ばす水で濡れたい!(へん?)」って思いましたから(笑)。二幕の最後でも同じ曲をカンパニーで踊るんですけどこれもまた色とりどりの傘が舞台の上を舞って、本当に素敵な舞台でした。観にいってほんとうによかった。そうだ、幕間にモップ持ったお兄さんたちがたくさん出てきて舞台にたまった水のおそうじをするんですが、これもまた見ものでしたよ。パンフレットがまたきれいな黄色なんですよね。手書きイラスト風のパレスシアターもすてき。この評判ならロングランになりそうですけどアダムさんはいまのところ8月か9月までのようですのでもう見られないかなー。ざんねん。
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で、続いて同じ日のソワレに観た「スイーニートッド」。あの大スターマイケル・ボールさんがスイーニー、彼が3年待って共演にこぎつけたイメルダ・スワントンさんがミセス・ロヴェットを演じます。最近のラジオインタビューでJOJさんがやってみたい役として挙げていたのがこの「スイーニートッド」。もちろんやってほしい、でもね。     
最大コメントを超えたので以下は次の記事にします。
 
おまけ:新アルバム「Unmasked」を発売するSainレコードのサイトにJOJさんの素敵写真がアップされてたので後先考えてませんがとりあえず載せさせてね。まず本人かどうかかくにんするひつようがあるけどさ(爆)   
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なんか素敵すぎるんですけど・・