今日も明日もJOJさんとか色々と

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アンドリュー・ロイド=ウェバー ミュージカル・コンサート 6/10

6/10(日)はシアター・オーブで開催されたアンドリュー・ロイド・ウェバー卿の生誕70周年を祝うコンサートに行ってきました。本当にこの時期MMSにはJOJさんとノームさん、ALWコンにはハワードさん、レベッカさん、マイケルさん、セリンダさん、と、どうしたの?って言うくらいBWとWEのスター達が来日していて、渋谷が凄いことになっていましたね(笑)。
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今回の出演者は、BroadwayからはHoward McGilinさん、Rebecca Lukerさん、West EndからはMichael Xavierさん、Celinde Schoenmakerさんが参加。
ハワードさんは言わずと知れたBW最多主演ファントム(約2500回)で、これはワールドレコード(!) 来日されるのも今回で三度目ですから日本のことも良くご存知ですね。私にとっては2016年の「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート」以来二度目。
あとのお三方は初来日ですが、セリンダさんはWEでまずLes Mizのファンテーヌ役で、そして2015年のJOJさんのファントム出演時のクリスティーヌ役で見ました。(後で書くけど今回はちょっとした私的サプライズが(笑))
マイケルさん(WEのラウル経験者で最近では英米のSunset Boulevardでグレン・クローズと共演)とレベッカさん(BWでサラ・ブライトマンの後を受けてクリスティーヌを、その後BWの人気作品に次々と出演)はこれが初見です。

オーブでのミュージカルコンサートは何度か見ていますが、いつもステージがシンプルモダンでセンスがいい感じ。階段を使って高低差をつけるのはいつもの通りって感じですが、今回は曲に合わせて上から鉄塔のようなイメージの柱&シルバーの球体が上下したり、白くて丸い大きな直立した円盤に、演奏される楽曲のロゴやイメージが投影されて、視覚的にもわかりやすい。


バンドと歌手の声も、生声というより、完全にミキシングされている感じだけど、逆にどこで聞いても一定のクオリティという感じだったかなと。立て続けに二つの全く性質の違うコンサートを聞いたので、今回はあらためてそんなことを感じました。

全体を通して、どの曲も素晴らしくて、大満足のコンサートでした。メインで歌っていない時でもこの4人がコーラスだから、贅沢この上なし(笑)。各出演者ごとに特に印象的だったことを書き留めておこうと思いますが、まずは4人からのHelloがわりのAny Dream Will Doからスタート。(この曲大好き!)


Howard McGilin
今回の目玉といっても言い過ぎじゃないハワードさんのGethsemane!!!
なんと本邦初公開で、このコンサートのために練習されたんだそうです。失礼ながらハワードさんほどのキャリアと年齢の方が、初めてこの曲に挑戦されるって、もうびっくりしました。そしてお声の方も伸びる、伸びる...
声質はソフトな方だと思うし、なんていうか振り絞るって感じでもないです。でも苦しみ、もがき、のたうち回るようなジーザスの姿がそこにあって、涙なくして聞けなかったです。もうこの日これを聞けただけで、モトは十分とった気分。
(いや、これ書いていいのか迷いますが、この曲もファントムもですけど、一回一回がこれで最後になってもいいと思っていらっしゃるような気迫というか、記憶に刻んでねって言われてるような。もちろんまだまだお元気で活躍されると思いますが、そういう一歩高みにいらっしゃるような感じがジーザスと重なっちゃったのかな?上手く伝えられないですが、そういう特別なものを見せて頂いたような気持ちになりました。)

MMSの座長つながりで言うと、ALWコンの座長は、間違いなくハワードさんだったと思います。みんなを引っ張るっていうのもですが、一番張り切ってて、一番楽しそうだったから(笑)。


Rebecca Luker
Memoryも良かったんですが、As If We Never Said Goodbye は以前聞いたマリア・フリードマンさん以来の素晴らしさでした。情感というものは目には見えないし、説明も難しいけど、歌にそれを載せて表現できる方だなと思いました。
Love Never Dies、実はこの前にLove Changes Everythingを歌われたハワードさんが舞台に残っていらして、そこに登場したレベッカさんとの間に一瞬のドラマ、視線とちょっとしたしぐさだけなんですが、もうLNDのファントムとクリスティーヌなんですね。歌以外にもこの演出は実に素晴らしかったですね。人と人がぶつっと切れない、縁のようなものを感じて、贅沢感がいや増す感じ。Don't Cry for Me Argentinaもよかったなあ。レベッカさんが歌った歌は全部好きだったというのもあるけども。


Michael Xavier
まずは英米で演じたSunset Boulevard。あまりにもあっさりと歌いすぎる(笑)。これ結構字余り気味だと思うけど、本当にのびのびと歌っていらっしゃって、そうは感じないのが凄いというかね。もう出て来ただけで、にっこりしただけで王子さまだしね。でも私はマイケルさんの後ろ姿に惚れました(笑)。なんとも素晴らしいバランス。男性の後ろ姿を美しいと思ったのはWEのスタンバイファントムのスコットさん以来でした(笑)。
そしてご本人的に挑戦と言われていたTIHYS。凄く丁寧な歌い出し、たっぷりで十分伸びるいいお声。私的には最後がもうちょっときりっとした感じが好きかなと思いましたが、まあ個人的な好みということで(笑)。


Celinde Schoenmaker
彼女のAnother Suitcase in Another Hallが聞けたのは、私にとっては凄くうれしかったです。声と曲がピッタリでのびのびと素晴らしかった。彼女は役柄ではファンテーヌやクリスティーヌといった女性らしいというか、かわいいというか、そういう役で見ていたのですが、SDで会う彼女は元気一杯で体育会系というか、ちょっと男の子みたいな感じでした。その彼女らしさが感じられたというかね。


Phantom of the Operaについてはまとめて書きます。
まず面白かったのが、セリンダさんとハワードさんが歌ったPOTO。2015年にJOJさんを相手に演じた時はあどけないほどのクリスティーヌだったのに、この日はハワードファントムを篭絡する、小悪魔のようなクリスティーヌになっていて、びっくり(笑)。まるっきり別人だよ!
マイケルさんの楽曲でこの日一番好きだったのは、All I Ask of Youでした。さっきまで小悪魔のようなクリスティーヌだったセリンダさんが、とろけそうな女の子になっていたもん(笑)。声も佇まいも正統派ラウルというか王子様w
これじゃあファントムに勝ち目ないです。
ハワードファントムのMOTNは、切なかったですね。手中の玉を奪われて、二度とその手に戻ることがない、そのことを自分自身も知ってるようなファントムというか。胸に迫るものがありました。不思議なんですが、ファントムはWEで生まれて、BWに渡ったわけですが、ある意味で型のようなものを踏襲して演じられているのはBWの方なのかな?好き嫌いはともかくとして、役者ごとというより、様式を踏襲して演じられているように感じますね。映像込みの感想だけど。少なくとも私が渡英して観に行くようになって以降を考えると、WEの方は役者ごとに違う感じ。どちらがいいとか、そういう話じゃないんですけどね。そういえばこのオペラ座メドレーの時に投影されてていたファントムとクリスティーヌは、2016年にJOJさんのバルジャンを観るために渡米したときにBWで観た、ファントムのJames BarbourさんとクリスティーヌのAli Ewoldtさんだったのも懐かしかったです。Jamesさんもやはり様式美を踏襲されたファントムでした。

(マノンさんが愛してやまなかったハワードファントム、BWのファントムに思いを馳せた日でした)





出演
Howard McGilin
Rebecca Luker
Michael Xavier
Celinde Schoenmaker


セットリスト

Act1
Any Dream Will Do (Joseph and Amazing Technicolor Dreamcoat) All Cast
Song of the King (Joseph and Amazing Technicolor Dreamcoat)  All Cast
I Believe My Heat (The Woman in White) Howard
Unexpected Song (Tell Me on A Sunday) Celinde
Jellicle Ball (CATS) Instrumental
Memory (CATS) Rebecca*
Overture (Jesus Christ Superstar) Instrumental
Gethsemane (Jesus Christ Superstar) Howard*
Sunset Boulevard (Sunset Boulevard) Michael*
Too Much in Love to Care (Sunset Boulevard) Michael&Celinde
As If We Never Said Goodbye (Sunset Boulevard) Rebecca*

Act2
Variations1-4 (VARIATIONS)
Love Changes Everything (Aspects of Love)  Howard
Love Never Dies (Love Never Dies) Rebecca*
Til I Hear You Sing (Love Never Dies) Michael*
Another Suitcase in Another Hall (EVITA) Celinde*
Oh What a Circus (EVITA) Michael
Don't Cry for Me Argentina (EVITA) Rebecca*
All I Ask of You (The Phantom of the Opera) Michael & Celinde*
The Music of the Night (The Phantom of the Opera) Howard*
Whistle Down the Wind (Whistle Down the Wind)

*印は特に好きで、言及した曲


この日の写真は、セリンダさんとマイケルさんのインスタに上がっているので貼っておきます。







で、おまけです。
ALW卿のお誕生日を祝うコンサートやイベントは世界各地で開かれたのですが、極めつけはなんと言ってもこれでしょう(笑)。ご本人も出演されています!
(Pさま第一報ありがとうございます!)