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十二夜 (Twelfth Night) オックスフォード大学演劇協会来日公演 8/7 感想

8/7、オックスフォード大学演劇協会(OUDS)の来日公演、「十二夜」Twelfth Nightを東京芸術劇場シアターウエストで観ました。
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名門オックスフォード大学の学生による学生劇団。1855年に創設された歴史と伝統を持つ劇団であり、100年以上にわたり若い才能を育み続けている。『Mr.ビーン』ことローワン・アトキンソン、『ラブ・アクチュアリー』『ブリジット・ジョーンズの日記』等ラブ・コメディには欠かせない俳優の一人となっているヒュー・グラントのほか、最近では、『博士と彼女のセオリー』(2014)での博士の元妻役でアカデミー賞主演女優賞にノミネートを果たしたフェリシティ・ジョーンズなど英国演劇界、映画界をはじめ世界で活躍する数々のスターたちを輩出している







日本には2005年以降、今回で10回目の来日なんですね。私は2006年の「恋の骨折り損」を観たはず(笑)。恥ずかしながらあまり憶えていないのですが。。

で、今回久々に観た十二夜は、なんと時代設定が1960~70年代!というわけで、セットも衣装もサイケ調というのか、オリビアはファッションデザイナーで、ミニワンピースに厚底ロングブーツ、髪モリモリw、オーシーノーはキャバレーの経営者みたいなド派手のイケイケな感じ?なんだかびっくりしちゃいますが、結局人間の普遍的な問題を描いているので、そういう意味では、時代はいつの世でも同じなのかもしれません。とくにこの時代を選んだのは、”新しい価値観を求め、差別的な法律が揺らぎ、保守的であることの正当性が疑われた時代”だったからだそう。

結局シェークスピアの時代から、今に至るまで人は同じ問題を抱え、同じところで悩んでいる。例えば「自己愛の病」についても。全編を見終えて、ストーリーが完結するのではなく、問題を与えられて、さあ、あとは帰って自分でお考えなさい、と言われている感じ。まさに最近のニュースで取りざたされているもののいくつかは、ピッタリ当てはまっているなと思うもんね。

シェークスピアに限らずストレートプレイには、喜劇であっても、その場で泣いたり笑ったりして、すっきりして帰るっていう感じではない作品、結構多い気がしますね。むしろ喜劇の方が難しいというか。


執事のマルボーリオが道化のフェステに向かって言ったセリフ

”おい阿呆、おれは気違いじゃないぞ”

なるほどねえw


(Pさま、教えて下さってありがとう^^)

7月末のオックスフォードを皮切りに日本では埼玉、東京、京都で公演がありました。帰国後の8月中旬以降、ロンドン他二か所でも公演するようです。公式サイト



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この企画、大学生とはいってもよくできた舞台を、それもシェークスピア作品を英語で観られるということ、チケット代もお財布に優しいということ、どちらもとても有難いですね。若い方々にもぜひ見てほしいな。終演後に出演者とのディスカッションがあったんですが、日本とイギリス、同世代の若者が上演作品をきっかけに意見交換なんていいと思うな。(この日はちょっと年齢高めの方多しw)そうそう、こちらの字幕は中央上部に設置されていて、演技と字幕で目が忙しいこともなく、よかったです。


いらない情報ですけど、本公演は、キャメロン御大のCameron Mackintosh Drama Fundのサポートを受けているそうで、プログラムを開いて1ページ目にドーンとお写真があって、びっくりしました(笑)。色々な形でお世話になっていますw