今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

Three Phantoms China 上海公演に行ってきました!(1)

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Three Phantoms China、上海では9日初日で12日までの6公演で、私は10日から12日のうち3公演を見ました。10日は空港からタクシーに乗ったはいいけど大渋滞につかまり、この日のチケットは事前に買っていなかったので、まあ劇場の様子が分かればいいかなという気持ちで行きましたが、運よくチケットが買えて、最初の1曲を逃しただけでほぼ全部を見ることが出来ました。

 

ガラコンサートのような、有名曲や持ち歌という感じの派手な曲を次々繰り出すコンサートは、これぞ!という感じで見ごたえがあります。Three Phantomsも、MOTNやBHH、Stars等、逃せない一曲は当然入っていますが、全体の印象は、そこまで有名ではないけど、ミュージカル好きの方ならなるほどな曲や、テーマに合わせた選曲で、コンサートというよりショウという感じにきっちりとまとめた構成。Phantomsだからと言って、オペラ座の怪人の曲メインというわけでもないです。その上JOJさん他普通ならソロを歌う方々を、バックコーラスにも惜しげもなく投入w 他のコンサートでは見たことがなかったJOJさんのダンス(といっても他のキャストと腕を組んで軽くステップ踏む程度だけどね^^;)や、アカペラのコーラスなんかも聞けて、その上PhantomsのEarlさんやJeremyさんやChristinesを贅沢に使った全体に通好みというか、いい感じのコンサート。そりゃやっぱりJOJさんが目玉でリード取った構成だけど、アールさんのセンスが光ってる感じねw
出演はAlistair Barron、Rosanna Bates、Olivia Brereton、Earl Carpenter、Celia Graham、John Owen-Jones、Jeremy Secomb、Annette Yeoの8名

 

私が観た三回の内、11日マチネが一番印象的で、JOJさんも実にノッているように見えたので、この回を中心に思い出を書き留めておこうと思います。

このコンサートはいくつかのパートに分かれて曲構成しつつ、Three Phantoms(Earl Carpenter、John Owen-Jones、Jeremy Secombーというか前半はカジュアルなジャケット姿だし、元ファントムのおっちゃん達にしか見えないw)と仲間たちが歌い踊る感じ(笑)。そこに4人目のファントム志願者(Alistair)が来るんだけど、なんとかオーディションだけでも受けさせてっていうのを、おやじたちが邪険にいじるwまあ、確かにこれはThree Phantomsなんだからね(笑)。とは言いながら、この4人目のAlistairさんがなかなかに頑張って(実際彼はテノールの美声)、最後には仲間入りするというストーリーも。一流の歌唱が繰り出される素敵なコンサートなんだけど、ところどころにおやじっぽいギャグが入るのがどうもお約束みたいw。「ミュージカルを創作するロボットは?」「アンドロイド・ロイド・ウェバー」とかね^^;(ここはロボットっぽい発音とキメポーズ付)

 

最初の曲、A Musicalはつかみという感じで、JOJさん、Earlさん、Jeremyさんが中心に歌いながら文字通りミュージカルとは?という感じの小芝居を挟み、全員が一列になって腕を組み、ラインのまま右にステップ、左にステップ、そして踏みかえてもう一つ...って感じで、オールドスタイルのミュージカルショウのウキウキする世界に誘われる感じ。JOJさんが踊るの!?って思われるかもですが、2017年のWild Partyで若いキャストとスウィングして歌うJOJさんを見ているから、むしろ懐かしくって。なかなかチャンスがないかもしれないけど、こういうのは何度でも見たいわ。

 

Waving Through a Windowでは男性陣が歌いつなぐ中を女性キャストが歩き過ぎようとして一瞬ストップモーションがかかって、また通り過ぎる。ちょっとした瞬間がはっとするほど綺麗で、一瞬だけど彼女たちが女優さんだと思わせる一コマ。すぐ次の展開になって、よく味わっている暇はないんだけど。

 

今回演奏は、オケでもバンドでもなく、なんとピアノとチェロが各一台のみ。あまりにシンプルで最初はえ?っとなったんだけど、ピアノは力強くチェロは雄弁。素晴らしい演奏に、連日キャストと同じように、この演奏者二人にも、惜しみない拍手が送られていました。舞台の中心にこの二台がセットされて、その周りを一段高い馬蹄形のお立ち台が取り囲み、キャストは舞台前部とこの台の上を歩く感じ。舞台全体は深めのブルーからバイオレットカラー、ゴールドのライトとシックな色味で構成。

 

続いて女性陣がGimme, Gimme, Gimmeを歌いながらオペラ座の怪人を紹介するMCを入れて、おじさん達改めThree Phantomsたちが一曲づつ披露する感じ。ファントムたちをLot No.で紹介するのも、ああオークションのシーンと掛けているのねって思う、そういう小さいお楽しみが仕込まれている(笑)。私もミュージカル通とも言えないので、もっと色々織り込まれているんだろうけど、全部に反応しきれないのが残念だけども。

 

Unexpected Song  (Earl) はしっとりと聴かせる。Earlさん、ジャベールの出演は2000回なのね、たしかにWE、UKツアー、BW、インターナショナルと世界を股にかけるジャベール役者。そうそうレミコンでも演じたしね。

 

Into the Fire(Jeremy) 今回は私的に初Jeremyさんだったんだけど、張りのある華やかな声で、守備範囲が広いのにビックリ。リーダーシップのある声だし、マリウス、ジャベール、ピアンジ、そしてファントムもできるって素晴らしいw(過去にもペロンやスウィーニーも)この曲もそうだったけど、誰かがリードを歌っている時のコーラスが他のファントム達という贅沢。この曲ではJOJさんとEarlさんが勇壮なバックコーラス!

 

Evermore  (John) 初バルジャンがmany many many years agoだとか、アルバムも何枚も出してて今日も販売してるとか、真面目なんだかふざけてるんだかの紹介wそういえば会場で見た中国版John-Owen-Jones(CD)は中国語の帯付きで紙パッケージだったな。あとから記念に買おうと思ったらすでに売り切れだったけど、売れ行きも良くてまずはめでたしw マイクの調整か、今回のEvermoreはいつもよりちょっと硬質に聞こえた気がする。JOJさんが登場するだけで、客席が一段と沸く。

 

Standing on the Coner(Male cast) おじさまたちが街角で女の子たちに歌いかけるイメージそのまま(笑)。しかし耳福、美しいハーモニーだわ。そして今度はファントム達が女性陣の紹介。

 

 

続いて映画音楽コーナーだそうw

Send in the Clowns (Annette Yeo) 彼女も初見。Sleepless: A Musical Romanceに出演されることが決まってるみたいね。落ち着いた声で歌い出した途端に、ぐっと物語の中に引きこまれる感じ。一昨年日本で観たLittle Night Musicは・・・だったんだけど、また見たくなったわ。伴奏がチェロ一本だったのもドラマチックで良かった。

 

I Could Have Danced All Night (Celia Graham)  My Fair Ladyからの有名な一曲。Celiaさんは本当にきれいなソプラノ。彼女は2012年にWEのLNDの二代目Christineで見て以来、久しぶりに去年Les Miz in Concertで見たのだけど、その時はファンテーヌに意地悪するファクトリーガール役だったから、今回は色々聞けて嬉しかった。とはいえ元クリス(Celia&Olivia Brereton)が二人もいるのに、Think of MeやWishing You Were Somehow Here AgainもLove Never Diesもないのはやっぱりもったいないかな(笑)?

 

Make Him Mine from "The Witches of Eastwick" (Anette, Olivia, Rosanna Bates) 題名は知ってるけど、映画もミュージカルも見たことないのでコメントなし(笑)。

 

Pretty Lady from "Pacific Overtures" (John, Earl, Jeremy) これはJOJさんのアルバムに入ってる超豪華キャストのがデフォ。JOJさん、MichealさんとBrynさん、それぞれのキャラがはっきり分かれているので、それから見ると聞きわけがしにくいかも。でもこの曲自体とてもきれいで大好き。聞けて良かった!

 

次のAlistairさんが涙ながらに歌う曲はリストに載っていないんだけど、Earic Carmenの All by Myselfという曲らしい。でも彼、超美声なのにちょうどノってきたところで、いじわるJOJさんに追い返されちゃうの。かわいそうにw

 

 

さてここからはお待ちかねのレミゼコーナー!!

BHHは感動的でした。コンサートバージョンというより公演に近い印象で、涙が出ました。

 

A Heart Full of Love from "Les Miserables" (Jeremy、Celia)

Three Phantomsは同時に1ヴァルジャンと2ジャベールでもあるわけで、本当に凄い方たち。今回のコンサートではStarsはEarlジャベに。そしてまさかのJeremyさんがマリウス!それが全く違和感のない若者の声なのよねえ(驚)。コゼットのCeliaさんと共に声だけならそのまま舞台に立てる感じ。曲中のエポニーヌパートはRosannaさんが担当。彼女はLes Miz in Concertで見たばかり。その時のファンテーヌが凄く印象的だったんだけど、このコンサートではアンサンブル部分の担当が主で、もっと聞きたかった。

 

Stars from "Les Miserables" (Earl)  先日積年の想いかなってLes Miz in Concertで聞けたばかりだから、その時の記憶がよみがえるのだけど、やっぱりEarlさんは演技の人。それも歌で演じるというよりも、その人物ならこう考えこう行動するだろうという上に立った身のこなしや声の出し方という感じかな。そういう意味では、やはりコンサートではなく舞台上で見たい人だなと思う。JOJバルジャンとの10年振りの共演を見た後なので、感慨もひとしおでした。

 

The Confrontation from "Les Miserables" (John、Earl)

もう言うことないです。これ聞けたら本望w だって歌ってるお二人自身が嬉々として歌っているんだもの。JOJさんの人間味あふれるバルジャンとEarlさんのヒタっと冷たいジャベール。ここはLes Mizの世界w

 

Bring Him Home from "Les Miserables" (John)

完全にLes Mizの世界に入ったままの、BHH。特にこの11日のBHHは、圧巻だったと思う。Les Miz in ConcertでもEarlさんと10年振りに共演した、あの日に匹敵するかもな気持ちの入り方だったんじゃないかと思いました。歌い始めのタメからちょっと違っていて、お?っと思っていたら、どんどんJOJさんではなくバルジャン自身になっていって、こちらも涙と嗚咽なく聞けない感じ。一瞬だけどコンサートであることを忘れました。これは多分個人個人、自分の思い出ともリンクするんだと思うけど、私の中で特に記憶に残るJOJさんのBHH、間違いなくその一回になりました。

 

ここまでの3曲、願わくば3月のThe Voies of the West Endでもこのイメージのまま歌ってほしい。そうすれば間違いなくものすごいものが観られるはずだから。

 

One Day More from "Les Miserables" (All cast)

こんどはなんとEarlさんがマリウス!JOJバル、Jeremyジャベ、Alistairアンジョ、Rossanaエポ、Celiaコゼット、Anette & Oliviaがテナ夫妻w

素晴らしくないワケないでしょ(笑)?

ちょこっとだけどJeremyジャベも聞けたのが嬉しかったなぁ。数年前にQueen'sでJeremyジャベとCarrieエポ目当てに行った時に、お二人ともお休みで泣きたかったんだったw でもその時のアンダーエポが、一昨年Evitaで来日されたEmma Kingstonさんだったり、Carrieさんはエポじゃなくてファンテで昨年見られたり、なんとなく願いが叶ってるんだから、神様に感謝しないとw

 

 

 ここでAct1が終わって、インターバル。ここまでですでに随分長々書いちゃったので、一区切り。後半は次の記事で書きますね。

 

 

 

 

セットリスト

Act1:

A Musical from "Something Rotten" (John, Earl, Jeremy)

Waving Through a Window from "Dear Evan Hunsen" (All cast)

Gimme, Gimme, Gimme from the musical "Mamma Mia! " (Female cast)

Unexpected Song from the musical "Song and Dance" (Earl)

Into the Fire from " The Scarlet Pimpernel" (Jeremy)

Evermore from "Disney's Beauty and Beast" (John)

Standing on the Coner from the musical "Most Happy Fella"(Male cast)

Send in the Clowns from the musical "A Little Night Music" (Anette)

Make Him Mine from "The Witches of Eastwick" (Anette, Olivia, Rosanna)

I Could Have Danced All Night from the musical "My Fair Lady" (Celia)

Pretty Lady from "Pacific Overtures" (John, Earl, Jeremy)

A Heart Full of Love from "Les Miserables" (Jeremy, Celia)

Stars from "Les Miserables" (Earl)

The Confrontation from "Les Miserables" (John, Earl)

Bring Him Home from "Les Miserables" (John)

One Day More from "Les Miserables" (All cast)

 

 

Act2:

On Broadway from the album "Under The Boardwalk" by the Drifters (All cast)

Let It Go from Disney's Animated Feature "Frozen" (All cast)

I've Decided To Marry You from "A Gentlmen's Guide to Love and Murder" (Jeremy, Celia, Olivia)

Lily's Eyes from "The Secret Garden" (John, Earl)

Flight from "Sutton Foster - Flight" (Celia, Rosanna)

 Back to Before from "Ragtime" (Anette)

This is the Moment from "Jekyll & Hyde" (Male cast)

The Music Lessons/Phantom Fugue from Maury Yeston's "Phantom: The American Sensation" (Jeremy, Rosanna)

All My Dreams Faded Suddenly from Ken Hill's "Phantom of the Opera" (Olivia)

Endless Embrace from Ronny Yu's film "The Phantom Lover" (Alistair, Rosanna)

Once Upon Another Time from Andrew Lloyd Webber's "Love Never Dies" (Celia, John)

Music of the Night from Andrew Lloyd Webber's "The Phantom of the Opera" (John, Earl, Jeremy)

Prima Donna from Andrew Lloyd Webber's "The Phantom of the Opera" (All cast)

 

Encore:

For Good from Wicked (John, Earl, Jeremy)

 

 

 コーラスは基本全員参加w

 

 

 

 コンサートを時系列できちっとレポされているdachoさんのブログ

ショー全体の進行はこちらで詳しくわかります。

Dachoさん、いつも丸投げですみませんwww

 



 

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劇場公式アカウントで紹介されていたビデオ。

一番上は在上海英国領事館を訪問した時の映像のようですね。餃子や包子の包み方を習ったようですが、Jeremyさんとっても器用に包んでる。(JOJさんは...w)

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https://www.weibo.com/u/6544499570?refer_flag=1005055014_&is_hot=1

 

北京では紫禁城見学。皇帝の衣装を着て記念撮影かな?めちゃ似合ってる(笑)。

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https://www.weibo.com/tv/v/IpSFn7rW1?fid=1034:4461682164957209

 

中国はまもなくお正月ということで、書初めでしょうか?福という文字を筆書き。Earlさんが上手過ぎてビックリです。(JOJさんは...初めてにしては上出来?w)

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https://www.weibo.com/tv/v/Iq0ZGlpKI?fid=1034:4461793532117003

 

 

公式サイト掲載の写真

 

https://www.weibo.com/6544499570/IoJy8ss2x?from=page_1006066544499570_profile&wvr=6&mod=weibotime&type=comment#_rnd1579321659657

 

https://www.weibo.com/5490983800/IpUEisUM6?from=page_1006065490983800_profile&wvr=6&mod=weibotime&type=comment#_rnd1579321862326

 

こちらは↑の写真のカメラマンさんのアカウント

https://m.weibo.cn/status/4461344332348732

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 コンサートデータ:

SMG LIVE presents Three Phantoms China, January 2020.

 
Alistair Barron、Rosanna Bates、Olivia Brereton、Earl Carpenter、
Celia Graham、John Owen-Jones、Jeremy Secomb、Annette Yeo
 
Music Director & Accompanist
Jennifer Whyte

Cellist and Arrangements
Yvonne Marie Parsons
Additional Cello Arrangements - Anthony Gabriele, Nigel Lilley, James McKeon and Jennifer Whyte

Devised & Directed by Earl Carpenter
Staging Consultant Mark Hedges
Company Manager Lorna Cobbold
Stage Manager Amelia Ferrand-Rook
Sound Design & Operation Matt Bombich
Lighting Design & Operation Tom Critchell
Lighting Associate Shaun Luckly

Technical Manager - Audun Hatlehol
General Manager Michael Ockwell of Mayflower Theatre
Assistant to General Manager Mandy Berry

 

 Three Phantoms公式サイト

http://www.threephantoms.me/