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海外観劇(含ステージドア(SD))におけるマナーorルールorTipsについての考察/その2

20年以上舞台見て来てこんなこと書くの初めてだし、余りにも当たり前のことすぎるのでわざわざ書く必要があるのか自体が疑問ですが、「間違った良識」を駆逐するためにも書いておきます。決して他人様に押し付ける気はないですが、同意してくださる方がいれば嬉しいし、これからBWやWEに観劇に行こうという方(特に若い方)の参考になれば幸いです。

【観劇時編】

・ごく当たり前のことですが開演時間には遅れないこと。トイレなども済ませておきましょう。開演に遅れるとキリのいいところまで中に入れてもらえないことが多いし、周りの席の方々にも迷惑がかかります。
・ボックスオフィスでチケットを発券してもらう場合は必ず写真付きID(外国人の場合はパスポート、持っていればUSの運転免許証)を持参しましょう。無しでも発券してもらえる場合が多いけれど、そうじゃない場合、IDがないと手間取ります=後ろに並んでいるひとたちに迷惑かけます。というか発券してもらえないケースもあります。ID携帯はアメリカでは必需です。警官に誤認逮捕されてもIDがあれば誤解が解けてすぐ釈放されます。提示できないと勾留されます(実話w)。

・幕間の客席でおにぎりやお寿司等、日本的お弁当を食べるのはやめておきましょう。匂いをまき散らすのは厳禁。アイスクリームやチョコレート、スナック程度にしておいたほうがスマート。BWもWEも古くて豪華な劇場が多いのでせっかくですからワインなど飲んでその雰囲気を楽しみましょう。夕食はいつ取るの?と思った方、「プレシアターメニュー」はそのためにあるんです。タイムズスクエア周辺には「Shake Shack(激うま)」や「Sbarro」などのファーストフードもあるし、パブも、手頃なレストランもあります(美味しいとこは少ないけどww)。食事は済ませてから劇場に行きましょう。

・当然ですが、観劇中のガサガサ(ビニール音)携帯その他の雑音は厳禁。ま、これは日本人はほぼ問題ないと思いますけど時々いる(特にオペラ座)。周りにお喋りしたり撮影したりする客がいてせっかくの観劇を邪魔される場合は直接注意すると早いです。それはちょっと・・という場合は幕間まで待ってUsher(劇場係員)に伝えましょう。我慢する必要はありません。簡単な文章でOK。そいつらの席番号も伝えておくと注意を向けてくれます。

・BWもWEも非日常空間です。せっかくなのでお洒落していきましょう。以前、とても重厚で壮麗な劇場でラフ過ぎる格好の日本人女性集団(残念ながら)を目にしてびっくりしたことがあります。劇場や演目によってはラフすぎる格好はそぐいません。お洒落は作品へのリスペクトの意味もありますので機会を楽しみましょう。あとアメリカ人は基本的に暑がりゆえ空調が効き過ぎてることが多いので注意。寒過ぎて集中できない場合有り。

【ステージドア編】

・とにかく役者さんを「リスペクト」すること。ある意味これが唯一のルールです。そしてSD以外で見かけても話しかけたり、写真やサインをおねだりするのはやめましょう。舞台俳優さんは舞台を下りたら普通の一般市民です。プライベートな時間を邪魔するのはファンのやるべきことじゃないです。

・BWの場合、メインキャストはほぼ出て来てくれますので待っていればサインや写真を撮るチャンスは必ずあります。ペンも持っている場合が多いです。後ろのほうに居てもアメリカ人は基本的に優しいので場所を代わってくれたりしますが、くれない場合はお願いしてみましょう。黙ったまま前に行こうとして相手(女性)の身体に触れるのは「相当無礼」になりますので気をつけて。ここは日本と大きく違います。怒鳴られたりする場合もありますよ。せっかくのSDで厭な思いをするのは割が合わないのでちょっとだけ気をつけてね。人の間をぬって動くときは「Excuse me!」も忘れずに。

・欧米では特別な機会を除き贈り物を送ったり受け取る習慣がありません。舞台俳優さんはアイドルではありませんからそういうのに慣れていないので「?」って思われる場合が多いです。Ramin辺りになると日本人からどっさり受け取っているのでそんなに奇妙に思われないでしょうけど(笑)。SDでプレゼントを上げてもBWの場合は係員に渡しちゃいますので、確実に本人のところに届くかどうかアヤシイものがあります。故に私はBW俳優にプレゼントしたことはありませんので、WE及びコンサートの場合を書いておきますね。一番確実なのは事前にSDに届けておくことです。その場合は相手の名前をちゃんと書くこと。もちろん自分の名前も。そしてツイッターで「SDにプレゼントを届けておいたので受け取ってね。無事受け取ったら教えてくれると嬉しいな♫」とか何とかツイしておきます。ほぼ確実に返事をくれますよ。終演後のステージドアで会ったときに「プレゼント気に入ってくれた?」とか聞けばお話するきっかけにもなります。WEの場合は俳優さんがSDで直接プレゼントを受け取ってくれる場合が多いです。が、嵩の大きいものは事前に届けておいたほうがベター。そのまま電車とかで帰宅する俳優さんが多いので。

・尚、目当ての俳優さんがとくべつ日本好きでない限り余りに日本的なプレゼントは避けたほうが無難です。年末のチャリティセールに回される可能性大ですw。ロンドン在住でWE俳優事情にお詳しい@QueenDrowsyさまによるとWE俳優は一般的にオカネがないので^^;高級シャンペンなどは喜ばれるそうです。スイーツも舞台俳優はウエイトコンシャスなひとが多いのであげるなら英米で名の通ったブランドのチョコなどを少しだけ、というのがいいかも。でも奥さんがいれば一緒に食べるでしょうし、これはもう俳優さんによるかな。

・あと手作りのお菓子は俳優さんによっては喜びますが(JOJさんもファントムのカップケーキ喜んでた)安全面を考えて一切口にしない俳優さんもいます。市販のお菓子も含めてこれはもう個々の俳優さんによりますので、事前に趣向をチェックしておくといいかも。ちなみに私は「ご家族に」と市販のお菓子で外国人に評判のいいもの&息子さんが好きそうなキャラクター菓子をプレゼントしましたが、JOJさんは喜んでくれました(ぎゅーハグきた♫)

・前記事にも書きましたけれど、サインは基本的に1回につきひとつです。あれもこれもと欲張ってサインをねだるのはやめましょう。そういうのダサいですw。それにSDには他のファンがいっぱい待ってます。役者さんは終演後はへとへとです。余り時間をかけさせないのがファンとして当然の配慮です。そして舞台公演中のSDでもらう場合は他作品のパンフやら、DVDを差し出すのは失礼にあたります(コンサートなどの場合は大丈夫です)。また舞台を見ないでSDだけ行く、という行為も基本的にはNGです。これはSDの趣旨に反することにもなるし、本人がその事実を聞いたらさぞがっかりすることでしょう。ファンならそんなことするべきじゃない、ですよね。

・BWは日本じゃありません(当たり前だw)。そして公用語は英語です。頑張って英語をしゃべりましょう。黙っててはいけません。黙ってても私の思いは伝わると思うの♫なんて発想は捨てましょう。彼らはそういう文化圏のひとたちじゃありません。英語が上手くなくても、中学英語で充分ですから文章をきっちりつくって、暗記して、満面の笑顔と共に「貴方のパフォーマンスは本当に素晴らしかった、感動した、忘れられない。」等々を伝えたらお目当ての俳優さんはきっと喜びます。あと余りひとのこと言えませんがw、カードなどに文章を書く場合は基本的文法に気をつけましょう。ツイッターする場合は絵文字も日本以外ではポピュラーではないので多用しすぎると軽薄に見えるそう(複数の英米男性談)なのでちょっとだけ気をつけて。そしてサインをいただいたらしっかりと目をみて「ありがとう!」と伝えましょう。万感の思いを込めて。

そう、全ては「ちょっとだけ気をつける」なんですよね。

思いついたら追記しますね。次は【チケット編】いきますよん^^。