今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

海外観劇(含ステージドア(SD))におけるマナーorルールorTipsについての考察/その1

実はいま激おこプンプン丸一歩手前な感じです。「影であれこれ言ってないで正面から言ってこんかい!」みたいな(笑)。まあこのあと美味しいスイーツ食べたら簡単にどっか行っちゃう程度のものですがw。本当はJOJさんLIVEのちまちまレポとか先日発見した3年前のJOJファントム at Her Majesty Theatre音源やエジンバララストの凄さなどについて語っていたいのですが、乗りかかった船ですからとりあえず括っとくことにします。話題になったのはステージドア(SD)での振る舞い方というかマナーみたいなものについてですが、ここでは海外観劇そのものマナーやルールについて語ってみることします。ことの発端はツイッターからですのでご覧になってない方(って殆どか)は全然わからないと思いますが、まあ適当にスルーしてください。

いまBWにはラミーン目当ての(注:Raminはラミンじゃないです。ラミーンです。ご本人もそう言ってました。私は間違えたく無いので最初からラミさんと呼ばせてもらってますが)日本人が多く集まってます。最前列が殆ど日本人で埋まった、という日もあったとか。これは彼がWEでヴァルジャンやってたときもそうだったので特に不思議はないのですけどね。

NYの友人のオフィスがタイムズスクエア近くにあり、かつBWの業界に精通している友人や観劇フリークの友人もいるので「いまBWどうなの?」「あ~あの作品はきっと入るよ」「あれはもうすぐクローズするかも」みたいなすかいぷ世間話は良くしますし、日本人(アジア人)で賑わうパレスシアターのSDの様子もざっくり聞いております。日本にこうしていながらBWの空気を感じることができるのは本当にありがたいと思ってます。だって

BW愛してますから!

私の観劇ライフは80年代後半のBWから始まったのでかれこれ20年以上。日本にいる頃もちまちまと見に行ってましたけど殆ど覚えてませんし特に嵌りませんでした。仕事でロンドン行ったときやアメリカにいる間にWEも何回か行きましたし、近年JOJさんにド嵌りしてからは半年に1回のペースで行ってましたけど、WEは本当に素晴らしいと思いますけれど、やっぱり私の愛はBWにあります。なのでRaminがBWに来たことで日本人ミュージカルファンが続々とBWを目指している今の状況はとっても嬉しいです。だって余りにも市場が小さいんだもん@日本。ファンが増えれば海外ミュージカルの来日公演も増えるし、見たい!と思う作品も上演される可能性が増えるはず。こんなに素晴らしい芸術であるミュージカル、もっともっとファンが増えて欲しい、心からそう思います。

そんな中、目にしたあるツイート。もう削除されているので内容は差し控えますが、思ったのは「これはちょっと違うでしょう。これがBWステージドアでの常識になってしまうのはマズいよ」ということ。というのはその方は主に観劇初心者に向けて発信されているから。初めてBWやWEのSDに行く方はどうしたらいいかわからないのが普通。でも情報は余りない。例え間違った情報であっても「他のひともやっているから大丈夫よね」と信じてしまう。そして口コミで広がっていく。

日本人的にはスルーするのが正解なんでしょうけど、とりあえずリプしました。こんなふうに

”言いにくいけど敢えてリプしますね。SDでサインもらうときは基本的に1回につきひとつ、そして他作品のパンフやDVDは避けるのがマナーです。初めてだから仕方ないし他にもそういうひとがいたと思いますが本来はそういうものだということを知っていただければ幸いです。”

彼女はすぐに当該ツイートを削除し、謝罪していました(これは私に向けてではないです、もちろん。その必要もないし)。その後、他の方から「SDのルールとはそもそも何?」とか「劇場で売ってるCDはいいのか、他の日のPlaybillにサインもらってもいいのか」「私物へのサインはどうか」等々の質問があったので私なりの考えでお答えしましたけど、そもそも「SDのルール」「劇場内でのルール」なんて紙に書いて貼ってあるもんじゃないです。その方にもお返事しましたけどそういうのは個人の良識で判断すべきものなんです。でもね、「間違った良識」を持ち合わせてる方もいるのですよ、残念ながら。もちろん初心者だから知らないっていうことが原因になってる場合もあります。知らないことは敢えて判断しないで知ってるひとに聞けばいいんです。BWやWEに行ってるひとはたくさんいるんだから。

SDでサインをもらうときに幾つも差し出したり、他の舞台作品のパンフやDVDにサインを求めるのは「良識的に」NGです。Raminがオペラ座のDVDにサインしなかったのは当然でしょう。SDに来る人を見てればわかりますが、あれもこれもにサインもらおうとするひとは殆どいません。それはマナーであり個人個人が持つ良識なんです。ファンがたくさん待ってる中で一人に時間かければかけるほど役者さんの負担は増すでしょ?まして舞台の後ですよ。Raminが優しいとか冷たいとか言う前に彼自身のことを考えてあげる「べき」です。繰り返します。これがマナーなんです。「個人の良識」なんです。「自由にやればいいじゃーん、ここはアメリカなんだし♫」とか言ってるひと、そういうことやってる貴方が周りからどう見られてるか考えたことあります?旅の恥はかき捨て、な気分で来るとこじゃないんですよ、BWは(WEもですけど)

繰り返しますが、私がNGですよ、と言ったのは上記の2点だけです。ツイで聞かれた「何がだめか、何がいいか。」は状況や俳優さんによって違うんだから一概には言えませんし、いちBWファンの私が決めるものでもありません。観劇歴が長いので聞かれればアドバイスしますけど、それをデフォにしよう、他人様に押し付けようとは全く思っていません。そんなひまねーよ。病気治療中なんだし。

いまこうして書きながら今まで私が見聞きしたSD/劇場での「ここが変だよ、日本人」のケースを具体的に書こうかどうか非常に迷っております。具体的にあげればなぜ私がSDのルールやマナーについて言及するのか簡単にわかってもらえると思うんだけど・・

要するに大好きな作品を心ゆくまで楽しみたい,、SDでは役者さんと同じ空間で楽しく、気持ちよく過ごしたい、過ごしてもらいたいだけなんですよ。マナーやルールなんてそのためにあるんです。それだけ!

あとね、英語がわかるっていうのは辛いこともあってね、周りが言ってることがわかってしまうんです。英語がわからないひとにはわからない。わからないほうがよかったな、と思った時も何回もありました。大好きなスターが日本人ネタのジョーク飛ばしたときとかねww。

例を2つだけ挙げます。

1)重厚壮麗な劇場で毎夜繰り広げられる怪人と歌姫の物語の幕間。バッグからおもむろに寿司パックを取り出した日本人夫婦。客席で食べ始めました。ええ、あの美しい劇場内で。もちろんお醤油もたっぷりかけて。私ら日本人はその匂いは全く気にならないかもしれない、でも食文化の違う西洋人にとってはそうじゃないんです。ましてそこは劇場。ハーゲンダッツのアイス(劇場内で売っているw)やらチョコレートやら食べてるひとはいても匂いをまき散らしながらもの食べてるひとはどこにもいません。周りの白人老夫婦グループが呆れた表情で日本人夫婦を見ていたあの視線とあの言葉(侮蔑用語なので差し控えますね。書くと悲しくなるので)しばらく忘れられませんでした。観劇ってあちらのひとにとってはとっても大切な機会。その大切な時間の一部を奇妙な匂いで汚されたんだから気持ちはわかるけど同じ日本人としてあの言葉は辛かったです。そういえば後日ツイッターのTLで同じ劇場で観劇したひとが別のひとに「私は客席でお赤飯のおにぎり食べました。だから(食べても)大丈夫ですよ。」とかアドバイスしててそれにも仰天したんだった。あの美しい劇場で、それも客席で寿司やら赤飯やら食べなくても、ねえ。

2)オペラ座25thコンサート後にブレイクした役者が出演しているレミ舞台SD。毎夜の混雑。日本人グループも。メインの役者さんには会場整理係のお姉さんがついて、サインだけ、写真だけ等々仕切っていたけれどその他の役者さんにはそういうひともいなかったのでファンは順番をつくって自分の番を待っていた。連日通い詰めている(と思しき)日本人ファン、英語はできないけれど一生懸命話そうとしている、役者さんもじっと聞き入って理解しようと努めている。沈黙がやってきたとき役者さんはThank you ..とかなんとか言いながら話を切り上げようとするけど彼女が拙い英語でまた話し始めるので、また会話(みたいなもの)は続く。それを待っていた現地ファンが「英語できなくてちゃんと話ができないならセイハローだけでいいじゃない。役者さんも疲れているんだからあんなに長く引き止めるのは可哀想。それにこうして待ってる私たちの時間がなくなる。日本人っていっつもそうなのよね。

(おまけ)
3)ラミさんが出演した世紀の大イベント公演、アフターパーティが予定されていたためステージドア対応は無し。それを納得できなかった日本人含むファン数名がアフターパーティの会場まで押し掛けた(パーティ出席者談)。ロンドン市内のプライベートライヴに出演後、家族友人たちとくつろいでいたラミーンのもとに日本人ファンが`突撃`(会場に居合わせた友人談)。両方ともしっかり顰蹙をかっていたそうです、ラミさん本人に。ま、当たり前だね。

(おまけ)
4)非常に混雑したレミSDである出来事があり、Raminはその行為を行った日本人(彼自身が特定)に立腹したそうです。SDが危険な状態になったこともあり、その後しばらくの間、らみさんは出て来なかったとか。ちなみにらみヴァルWEの後半には余りにも人気沸騰したため彼専用のSD整理係の女性が写真やサイン等の仕切りをしていました。どちらか1つだけでした。

(おまけ)
5)パークアベニューに位置する重厚で歴史のある劇場。BWやオフBWでは決してあり得ない雰囲気。リノベートしたスペースで行われたWE発の舞台。日本人に人気の俳優が出演していたためファンが集結。建物正面入り口付近で行っていたファンサービスの模様をipadで撮影&中継?しておられました。俳優ご本人が気分良く対応していたし、他のひとの邪魔になっていたわけではないので個人的にはいいのではないかと思ったけど、その場にいた日本人以外のファンには顰蹙をかってしまったようで残念でした。まあ無断撮影?されたわけですから仕方ないかもですが。

こういうのを劇場やSDで目にしたり耳にするのははっきりいってかなりしょんぼりします。そして年配者としてはこういうクヤシい思いをこの後、劇場やSDに来る人たちにはして欲しくないよね、と思う訳です。

(②に続く)