今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

JOJさんの3rdアルバム「Rise」発売


3/2JOJさんの3rdアルバム「Rise」が発売されました。もうお聞きになりました?
私的には過去4枚(インディペンデントの「Hallelujah」含む)の中で一番好きなアルバムになりました。Hallelujahはたった5曲のミニアルバムですが、JOJさんのエネルギーというか野心のようなものをうかがわせて、若々しさがあって今までは一番好きなアルバムでした。「John Owen-Jones」はミュージカル曲100%のこれぞJOJさん的なアルバムですし、「Unmasked」は70%ミュー、30%他ジャンルの意欲作ですけれど、この「Rise」は50%+50%で、何よりもJOJさんの人となりが一番出ているのじゃないかな、と感じました。以下、発売から数日経過した時点でのとっても私的な感想を述べさせて頂きました。自分とは違うと思われる面もあるかと思いますが、あくまでもpaisley個人の感想ということでお許し願いたいと思います。

初めて「Rise」のタイトルとジャケットから受けた印象は、飛翔。前を向いて進んでいく強い姿勢のようなものをイメージしました。マジシャンみたいと評判になったジャケットも意欲的な感じがしましたしね。ですからBBCの放送等で先行して流れた曲を聴いたときは、あれっと思いました。なんだかおとなしいな、あっさりしているな、と感じたからです。でもその印象はアルバムを手にして一変しました。一曲一曲主張しすぎず、でもとっても丁寧に作られている感じがして、そして12曲すべてがそろった時に特別な一体感を感じる。好きなアーティストのアルバムを買ってもその中の何曲かは気に入ってもすべてが好きということはそれ程ないのですが、Riseに関してはむしろすべてが揃ってさらに良いと思えました。聞けば聞くほど癒される、力を貰えるような気がして、聞かずにはいられない。すでにRise中毒ですね。

選曲も意外性があるようでいて、今までのJOJさんの言動を考えるとなるほどと思えるラインナップです。1曲目のRise Like a Phoenixは前にも書きましたが、007風の曲を探しているときに作曲家のGrant Olding氏に勧められて気に入ったそうです。Corner of the Skyは一昨年NYで見たPIPINがすごく気に入っていたみたいだったなとか、Kiss the Airはやはり一昨年Scot Alanさんのgigに参加して出会った曲だな、Empty Chairs at Empty Tables、For Good、You are so Beautiful to Meは昨年の来日時に披露して反応をうかがっていたんだなとかね。For Goodはあの時より大人のしっとりとした魅力で、Empty Chairs at Empty TablesとYou are so Beautiful to Meはもっとオーソドックスにと進化していましたが、さらによくなったなと思いました。Falling Slowlyはインタビューで最近観たミュージカル作品でよかったものにOnceを挙げておられましたのでそれでかな。そうそうずっと前のインタビューでPhantom of the Operaの中で好きな曲にWishing You were Somehow Here Againを挙げておられたのが意外でしたが、今回入っていたのでやっぱりと思ったのでした。このアルバムの製作期間は約18か月、そのうち6か月を選曲にかけたそうです。すべての選曲の理由が思い当たるわけではありませんし、もしかしたら別の理由かもしれませんが、こんなことを考えながら聞いているとまるで自分も同じ時間を一緒に歩んできたような気がして、さらに親近感がわくのでした。JOJさんは迷惑と言わんばかりに顔をしかめているかもしれませんが(笑)。

全体を通して感じられるのは、胸の奥に悩みや痛みをかかえながら一生懸命生きている人に対するいたわり、とか優しさでしょうか。CDジャケットの歌詞の横にブルーの文字で書き出してあるwords。メロディーを聴きながらその言葉を噛みしめます。私自身は特にFor Goodの歌詞が胸に沁みます。昨年のJOJライブの時に聞いた時から、自分とManonさんになぞらえてしまうからかもしれませんが。今JOJさんの声でこれらの曲を聴くと、涙が自然に溢れてきます。頭をからっぽにして、何も考えずにただなすがままに涙を流したあと、ちょっとだけ心が軽くなります。マジシャンなJOJさんが悩み多き人の心に手を差し延べてくれているのかもしれません。

CDジャケットの最終ページのSpecial Thanksとして多くの方々の名が連ねてあり、ご家族への感謝の言葉があるその下に、この言葉があるのを見つけたときのうれしかったことといったら。思ったことは素直に口にするJOJさんだからこそ真実味がある、この一言に重みがあると思います。

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This album is dedicated to all people who sometimes travel thousands of miles across the world to see me perform live. It means a huge amount to me that some of you are mad enough to do that! You know who you are. Thank you. 
JOJ

はい、そこのあなた、ドキッとしたでしょ?