今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

John Owen-Jones Concert 2018 (2) Da iawn!

今度はアコースティク公演でのセットリストを中心に、曲目ごとの感想とかエピソードを書き留めておこうと思います。JOJさんの十八番は、毎度セットリストに入っているので、あらためての感想を書くのはもう難しいんだけど。(特に述べるほどの印象が残ってない曲は題名だけで失礼w)
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アコースティックバージョンの公演では、よく知ったなじみの雰囲気の中に身を浸すというか、まるでヒーリングのような効果があるのかも。なぜだかわからないけども、途中で何度も涙が出て困っちゃった。ここ泣くところじゃないでしょってところで、訳もなく涙が出ちゃったから。 JOJさんとQuirkさんのとても暖かい雰囲気がこの会場中を満たしていたからかしらねえ...この空気って、この後からのバンド公演にも、他のコンサートにも無いものなのよね。



まずはJOJさんのMCからスタート。


ハロー、マイトーキョーフレンズ!
リラックスして、楽しんで行ってね。僕は君たちの為に歌うから、君たちは拍手と声援を頼むよ。まずはまだ午後なのに夕べの曲から(笑)って。


Some Enchanted Evening
昨年10月にコンサート形式で「南太平洋」に出演されて歌った曲で、私はライブでは初めて。今度のアルバムにも入るそう。本来はバリトンの曲で、そのコンサートの時は「挑戦」って言われてたと思う。JOJさんはご自分ではバリテナーっておっしゃってるので、元のキーだとちょっと低いように感じたけども。今日はキー高め?でもそんなことは気にならない。とても自然で美しいから。主人公エミールの包容力を感じる優しい歌い方。


This is the Moment
まあ、文句なく素晴らしいよね。いうことは何もない。JOJさんがあまりにやすやすと歌うので、こんなに素晴らしいのが普通に感じてしまっていけないわw 同じ曲なのにピアノだけの時は暖かく、バンドバックだともっと華やかに、どうだ感入れて、自在に歌い分けられるって、凄いと思う。バンドの時は「君らがいて僕らがいて...今この瞬間、This is a moment」みたいな気障な前振り付きでw


JOJさん、今までのコンサートではスーツとワイシャツ、ネクタイは絞めたり絞めなかったりって感じのいでたちでしたけど、今回はダークブルーのわりとカジュアルなスーツに、黒のVネックのTシャツ(黒のVネックはフェイスラインが綺麗に見えてよいね)、足元はいつものオニツカタイガー?前回は第二部でおニューのオニツカタイガーを披露して、その後東京のコンサートにあやかって、ラッキーシューズって言って内外のコンサートでも履いていらしたけど。この日は新しい靴どう?っと、またおニューのオニツカタイガーを見せながら。昨年のクリスマスにお子さん達からプレゼントされたんだけど、この日の為に履かずに大事にとっておいた、だからこの靴のワールドプレミアねって。嬉しいことを言って下さる^^


Evermore
映画美女と野獣からの曲。「(Quirkさんを指差して)ビューティ、アンド、ビースト(自分)、ああ間違った!!」(笑)本当は自分を指差してビューティって言うはずだったみたい。次の回では客席と自分がビューティでQuirkさんがビーストって、子供みたいなことをw Quirkさんがこの曲の伴奏でナーバスになってるとか言ってたけど、でも本当は公の場で歌うのはこれが初めてでしょ、まあSpotlightからの曲は全部ワールドプレミアだけど。だからご自身もいい意味で緊張しているってことかしら?前奏から魔法の世界のようなきれいなメロディに乗って、とても男性らしい感じがする歌唱。JOJさん的には低めの音程が多いかな?ピアノだけの伴奏とは思えない程深みのある演奏ですごく素敵。バンド公演の方はさらにダイナミックさが追加された感じで。で、まあ最後はやっぱり歌い上げるパターン。


新アルバムSpotlightは来年1月か2月(まだ発売日は確定していないよう)には発売すること。最初の曲Some Enchanted EveningもEvermoreもSpotlightに入ることなど説明。10/12にEvermoreはiTunesSpotifyでは発売されるけど、Pledgeに参加すると無料ダウンロードできるって、強くオススメw


Maria
今しがたまでI need moneyとか言ってたのに、ポロンとピアノが鳴ると、もう溜息が出そうな程Westside Story の世界。ずるいなあ。息遣いまで恋する青年トニーw そしてQuirkさんのピアノ。もうどこまでもJOJさんの声と溶け合うというか。この曲だけじゃないんだけども、JOJさんの声とQuirkさんのピアノで、優しく揺すられて別の世界に行っちゃう感じね。とても優しい夢の世界、時間が止まっちゃう世界というか。これはアコースティック公演なればこそね。


今年三度目の日本だよ、日本に家買いたいねえだか、買わないとねえだか。来年1月にも来るし、できればラグビーワールドカップも見に来たいけど。とここから大宣伝タイムw The Voices of the West Endの説明を丁寧にして、ああ、それで色々プランもあるしねとか言ってたと思う。どんなコンサートにするのかしら?あとは調子よく、僕のコンサートもっと見たい?じゃあ、今夜のチケット買って、明日のチケットも買って... Spotlight買って、で、The Voices of the West Endも来てね~みたいな。JOJさんが日本で家買う前に、こっちが破産するよ(笑)。さあ、この辺でお喋りはおしまい、って、全部宣伝でしょうが^^;


I'd Rather Be Sailing
美しいメロディ、何度聞いてもいいね。多分初来日からずっとQuirkさんとのデュエットで聞いてるけど。Quirkさんは歌もピアノも本当に素晴らしい。まずだいたいJOJさんとデュエットできるってただのレベルではないよねw でも実は結構難しい曲でもあるらしい。


Losing My Mind(John Quirk)
Folliesからの曲。私は生で聞くのは初めてだと思う。大好きな曲のひとつなので、歌って下さって嬉しかった。JOJさんもいつも言われるけど、Quirkさんもソンドハイムの大ファンなんですって。ガーシュインのファンでもあって、この曲はガーシュインのスタイルだから好きだって。
そしてなんだかんだ言いながら、Quirkさんを立ててるJOJさん。「ジョンの歌、もっと聞きたいでしょ?僕はあっちで休んでるね。」ジョンさんには、「曲紹介も自分でやれよ」とか言いながら引っ込むJOJさん。でも私の席からは袖でずっとQuirkさんを見守るJOJさんが見えたけどねw


Why, God, Why?
以前も言われていたけど、演劇学校のオーディションを受けた時の曲だそうです。声だけなら今でも演れそう(笑)。アコースティックの時は、この曲からAnthemというのはパターンというか、ピアノ伴奏の編曲が綺麗で、メロディが際立つ。


Anthem
JOJさんがWest Endで初めて観たミュージカルがChess。アコースティック公演では、真摯に、でもなぜか温かさを残した歌唱で、そして唯一最後まで一気に歌い切りました。これバンド公演では毎回アンコール曲の一曲目。最後のいいところで一旦止めて、The Voices of the West Endのチケット購入確約させてから最後のロングトーンを歌って、JOJさんはとっても楽しそう。私たちは不完全燃焼(笑)。


Down to the Sea
ABBAのミュージカル「Cristina」から。JOJさん的にはこの曲はウェールズ、自分の故郷の海を思い出させるみたいだったなあ。故郷のBurry Portでは毎日海を見て過ごしてたのに、ロンドンは海がないからねって。演奏されたのは初日のアコースティック公演とバンド公演のみ。バンド公演の方は合わせるのが難しそうだった。


Suddenly/Bring Him Home
ソロコンサートではすっかりおなじみの組み合わせだけど、今回はアコースティック公演のみ。2016年にBroadwayで観た舞台のBBHに、限りなく近かったと思いました。曲だけだとコンサートで一曲入魂した方が派手というか、見栄えがするかもですが、実は本舞台では、もはや老いたバルジャンが切々とした思いを歌う曲だから。アコースティック公演ではそういう風に歌っていましたね。そしてバンド公演の最終日は、もうこれ以上はないって位、万感迫るBHHでした。


コンサートでは以前から何度も歌われています。Somewhere over the rainbow...となる前、がさりげない感じだけど、実は一番好きなパート。


Kiss of the Spiderwoman
これは今回の全員参加型曲に選ばれちゃって、イメージ違うけどって声も(笑)。じっくり聞きたい場合はそうよね。ライブを楽しみに来たなら、まさにライブハウスのノリではあったけどね。お手々ピラピラw 
JOJさんはとにかく、このコンサート会場に来た方々との一期一会をどうやって楽しもうかって、そういうコンセプトで今回のコンサートに臨まれたのかなって感じに思えたけど、どうかしら?


Unusual Way
6月にPledge限定でフリーリリースされた新曲。ミュージカル「ナイン」からのナンバーで、映画版ではニコール・キッドマンが歌っています。収録した時は午前3時で、ワンテイクで録ったから、歌詞憶えてないので時々床に貼った、カンペ見るよって、JOJさんは事前申告。(そして曲の途中にわざとらしくカンペ見るふりw)アルバムには収録されないってことだったけど、日本盤には入れようかなって言ってた。さて、どうなるかしら?


New Words
アコースティック公演では、「お子さんいる人手を上げて。あれ、あんまり多くないんだね、じゃあこの曲は親御さん達に捧げます」って言って。次からはこの曲と出会った頃に息子さんが生まれたことを話しながら。毎度傍らに息子さんがいるように、ラストは涙ぐむように歌うんだけど、最終日は月も、火星も、月明かりに照らされた父と息子の姿もはっきり見えた気がした。歌だけで情景を描けるってこういう事ね、と思う。


I Dreamed A Dream
Spotlightに入れる曲で、バルジャンの視点で歌うこと、初めて歌う曲と言って歌いました。元の歌詞はHeと歌っているところをSheに変えているのね。アコースティックでは続けてCafe Songを。初日のバンド公演では一部の最後に、二回目、三回目のバンド公演では二部の最後にI Dreamed A Dream → Bring Him Homeという流れで歌いました。どの回も素晴らしかったですが、最終日のI Dreamed A Dream → Bring Him Homeは万感迫るものがあり、圧巻でした。


Cafe Song(Empty Chairs Empty Tables)
Sad Songsシリーズ。今回のコンサートではアコースティク公演一回だけ。熱唱。


Tell My Father
南北戦争に出征する若い兵士が兄に、もしかしたら戻れないかもしれない、その時は父さんに愛してるって伝えてねって歌う歌。JOJさんが一言一言かみしめるように歌うので、何度も聞いているのに、毎回涙が出る。前回はご自身のお父様の事にも思いを馳せていらしたので、そういう思いを重ねて歌っているのかなと思うけど。この曲もJOJさんの歌で情景が見える曲。


Til I Hear You Sing
While Floating High Above
Music of the Night

まるで夢のような三曲。全部Phantom of the Operaで全部違うバージョン。Til I Hear You Singは2011年のFriday Night is Music Nightが最初。その時はコンダクターがOnce moreのラストの音をずっと伸ばし続けて、JOJさんも頑張って伸ばし続けて、最後に顔が真っ赤になっちゃったそうです(笑)。最初の頃は凄く力が入った歌い方だったけど、時と共に柔らかい感じに変化していったみたい。私は今の方が好きだわ。

While Floating High Aboveはアコースティク公演一回だけの披露。
劇中でこの曲を歌う時は、毎日膝立ちで、マスクと帽子もつけて墓石の陰に待機してるんだけど、顔を横に捻じ曲げて、無理無理モニターでコンダクターの動きを確認しつつ歌ったんだよって、実演付きで説明。マイクスタンドに捕まって立ち上がろうとしてあやうくスタンドを壊しそうになったりして(笑)。

Music of the Nightは歌わないよ。誰が何と言っても歌わないって言うJOJさん。
誰かがPleaseって言ったら、ウェールズ語で言ってって早速教えてくれるけど、これ憶えられなかったよ^^:
まあ、結局3曲歌ってくれました。あらためて聞くと、While Floating High Aboveのなんとハイノートなことか。これは本当にチャレンジングだったと思うわ。
Music of the Nightは素晴らしかったけど、今回は色っぽさはちょっと抑え目だったかな。マイクスタンドをクリスティーヌに見たてるアクションもなかったような気がした。


Love Changes Everything
アコースティク公演ではこれがアンコール曲。もう申し分ない歌唱。20曲も歌った後だってとても思えない、朗々とした歌唱でした。JOJさんもとても気持ちよさそうで、曲の途中でスクリーム要請あったのはご愛嬌だったけど。


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で、ここからはバンド公演のみの曲を。

*Corner of the Sky  1,2,3
RISEに収録した後、ウェールズ語でも収録されていたPIPPINからの曲。一曲目によく持ってくるな、よく声が出るなと思う。でもJOJさんは最初からテンションアゲアゲ。

バンド公演の掴みは全日 *Corner of the Sky → Kiss of the Spiderwoman → *Thunderball

*Thunderball 1,2,3
まあなんと言っても、最終日のおしりフリフリダンス?に尽きるでしょう(笑)。


*Wishing You Were Somehow Here Again 1,3
前から言われているけど、オペラ座の怪人の中で、JOJさんのお気に入りの曲。確かオペラ座ではPrima Donnaも好きって言われてた。


*Danglin' 1,2,3
JOJさんご自身が以前に一度クラブかなんかでやったよねえってジョンさんに言ってらしたんだけど、マノンさんの記録によると、2012年のウェールズ、Swanseaで開催されたJOJさん史上初のソロコンサートでも歌ってたようです。Unusual Wayと同じMawry Yestonの曲。


*Someone to Fall Back On 1,2,3
Jason Robert Brownの曲。


*Proud Lady 1,2,3
これはバンド公演限定で、「さあSing-a-longタイムだよ、僕の真似してね」って既に書いたけど何度も歌唱指導された曲。そこからジャンと演奏が始まっての歌い出しはよく練られてて結構カッコイイ。この曲自体はJohn Owen-Jonesに収録されているので以前から知っていたけど、日本のコンサートで歌うのは初めて。情熱的な歌詞で、ものすごい早口の曲でもあるわね。歌うのは大変そうだけど、好きな曲です。生で聞けて良かった!


*What Kind of Fool Am I? 1,2,3
これは最終日にJOJさん自身も言われていたけど、2011年のBBC Radio2 Friday Night is Music NightのLeslie Bricusse特集の時に初めて歌われた曲。その時から好きだったけど、2014年の初来日で生で聞けたときは感激しました。この歌の主人公の気持ちが伝わってきて、いつも胸にグッとくる。ついでに、JOJさんの持ち歌で言えば、This is a Moment、Feeling Goodも同じBricussseの曲。


*Dililah 1,2,3
これはウェールズのコンサートでは定番中の定番で盛り上がる曲。日本では言われてすぐわかる人は、お年を召した方かなと思うんだけど、ウェールズ出身の大歌手でJOJさんのヒーロー、トム・ジョーンズの曲だからね。あちらのコンサートでもいつもSing-a-long。歌う前にさあ、まずお稽古ね、って言って客席も練習させられました。今までは日本では歌わなかったので、いよいよJOJさんの東京ウェールズ化計画開始っと思っちゃった(笑)。


*Eli Jenkins Prayer 1,2,3
これもウェールズの定番、ディラン・トーマスの曲。これは歌詞が終わりにふさわしいわね。Say good bye(night) just for nowって毎日歌詞の最後をちょこっと変えて歌ってたみたいでした。素敵なしめくくり。

バンド公演の日のアンコールは三日間ともAnthem、Dililah、Eli Jenkins Prayerでした。



今回のセットリストを眺めていて。原点に帰ったというか、JohnOwen-Jonesからの曲、それにSpotlightに入る曲をいくつか。初来日の時に近いかな?2015年と2016年のはRISE中心というイメージだったけども、今回は日英両方で発売したベスト版が一番近いかしら?まさかProud Ladyをライブで聞けるとは思ってもいなかったしね。

根拠はなくイメージだけど、アコースティックと初日のバンドのセットリストは、すごくスムーズで余韻を楽しむイメージ。ゆったり感、たっぷり感があった。それと比べると後半二回は、バンドとの絡みで、途中にジョンさんと二人の曲をあえて組み込んだからか、曲と曲の関連はあまり感じられない代わりにスピード感、圧倒感が強いというか、ドンドン引き込まれ、巻き込まれて行く感じだったなと思う。だからむしろ最終日のように、ライブ感満載で、ここはウェンブリースタジアムのロックコンサートか!?ってノリはとても良かったんじゃないかな。(色々巻き込まれたけどw)

今回の4回のコンサート、各回セットリストを変えてくるだけかと思っていたけれど、ダブルジョンのケミストリーが心に沁みるアコースティック公演と、親密感のある、緊張感のある、パワフルに巻き込む、と毎日イメージの変わるバンド公演。むしろこの変化を楽しむコンサートだったなと思いました。色々書いたけど、どれも超ハイクオリティ、大満足のステキな時間でした。JOJさんを本当に堪能させて頂いた3日間でした。

ありがとうJOJさん。また一月にお待ちしています!

Diolch yn fawr iawn, John !
Rydym yn caru chi Xxx
(Thank you very much, John ! We love you. Xxx)


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John Owen-Jones Concert 2018 全曲目
A:アコースティック公演、1:22日バンド公演、2:23日、3:24日、*はバンドのみの曲)

*Corner of the Sky  1,2,3
Kiss of the Spiderwoman  
A,1,2,3
*Thunderball  1,2,3
Evermore  
A,1,2,3
Til I Hear You Sing  
A,1,2,3,
*Wishing You Were Somehow Here Again  1,3
*Danglin'  1,2,3
*Someone to Fall Back On  1,2,3
I Dreamed A Dream
 A,1,2,3
Bring Him Home
 A,1,2,3

Love Changes Everything 
A,1,2,3
This is the Moment 
A,1,2,3
*Proud Lady 1,2,3
*What Kind of Fool Am I?  1,2,3
Unusual Way
 A,1,2,3
New Words  A,2,3
Down to the Sea  A,1
I'd Rather Be Sailing  
A,1,2,3
Tell My Father  
A,1,2,3
Music of the Night
 A,1,2,3

Anthem  
A,1,2,3
*Dililah  1,2,3
*Eli Jenkins Prayer  1,2,3


アコースティック公演のみの曲(A)
Some Enchanted Evening
Maria
Losing My Mind(John Qiork)
Why, God, Why?
Suddenly
Over the Rainbow
Cafe Song(Empty Chairs Empty Tables)
While Floating High Above