今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

The Voices of the West End 1/9~1/11鑑賞記 (2)

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初日から素晴らしいパフォーマンスだったけど、二日目は、たった一回でここまで良くなるの?っと驚くほどさらに磨きがかかって練り上げられたパフォーマンスを見せて下さいました。そしてもう十分すぎると思っているところに、突き抜けるほどの最終日。ソロ曲もデュエット他も、どんどん良くなって天井知らずw 最終日のAct2は、圧巻でした。キャスト同士が一番楽しんでいる感じ。微笑み合い、支え合い、リスペクトし合い、競い合う。この場にいられることがただ幸せ、そんなコンサートだったと思います。





Act2

Entracte-Musical Medley
Wicked、Les Mis、Phantom、Jesus...お馴染みのメロディをつないだEntracte。JQさんのセンスが光るカッコイイ演奏でした。ジャジャン!っていう時のQuirkさんのポーズに惚w 今回ほとんど発言はないんだけど、会場の皆さん、みんなJQさんらぶでした(大げさじゃなくw)。編曲も演奏も素晴らしくて、指揮パフォーマンスも眼福。おまけに超らぶりーな笑顔だもんね(笑)。


Let It Go - Sophie
ミュージカルコンサートではおなじみの曲になりましたね。でもSophieちゃんが歌うレリゴーは、声の美しさも迫力も、一段上の輝きだったと思う。とってもかわいがっている甥っ子姪っ子ちゃんの前でも歌ってるのかしら?いつかSophieちゃん演じるエルサを観てみたいと思いました。


Evermore - John
ディズニーミュージカルからの曲が続いて、「Beauty and the Beast」からのEvermore。JOJさんの新アルバムSpotlightからの選曲でもある。すでにデジタルDL、ソロコンサート(バンド伴奏)でも聞いていましたが、生のオーケストラ演奏での歌唱は今まで聞いた中で一番素晴らしかったと思います。JOJさん的にちょっと低音から始まる導入部分、やさしく語るような部分、高らかに歌い上げる部分、すべて美しい。歌詞の意味に思いを馳せながら聞くと、男としてのせつない気持ちが伝わって来て、ジーンとこみあげるものがあります。JOJさんはいつもそうなんだけど、調整して最高のものを録音しているだろうに、それよりもライブの一発勝負の方が、さらに素晴らしいんですよね。脱帽w

余談ですが、当初の私の予想は大外れ、今回JOJさんのアルバムからはこの曲とThe Prayerの二曲でしたね。曲だけじゃなくてコンサート全般に渡って、あまり目立ち過ぎない感じだったし。去年のソロコンでアルバムや今回のコンサートの売り込みに熱心だったから、てっきり..と思ったんだけど、JOJさんの別の一面、Les Mis25周年コンサートのアンコールでの、JOJさん自身が目立つようにではなく、むしろコルムさんを引き立て、寄り添うような歌唱を思い出しました。まだまだ修行が足らないわ(笑)。


Come What May - Ben, Kerry
この曲、JOJさんは初来日の時のMMSで笹本玲奈さんとデュエットされたんでしたね。今回は切なく初々しいBenさんとKerry姉さまが(大変失礼)、それはそれは素晴らしく歌って下さいました。ふざけて書いてるんじゃないんですが、歌唱はとても素晴らしかったんだけど、見た目がね、なんとも微笑ましくてw


I Don't Remember You / Sometimes A Day Goes By - John, Hadley
この曲を入れてくるとは思いませんでした。JOJさんにはアルバムUnmaskedに収録した、ウェールズ出身の世界的なバスバリトン歌手Bryn Terfelさんとのデュエットがありますが、その時は別々に収録したのをマッシュアップ。それなので私が2013年にリバプールで聴いたコンサートが、JOJさんにとっても、この曲のBrynさんとの初生共演だったようでした。JOJさんでも本番でこんなに緊張されるんだな、無事終わったらこんなにほっとされるんだなと思った貴重な思い出です。それ以降は何度か若いクラシック畑の方と歌われていたようですが、共演者に恵まれないと歌えない曲。今回はHadleyさんがいらしたからこそ、この曲を日本で聞くことが出来たのでしょうね。Brynさんの歌われたパートを実に朗々と歌われたHadleyさんに感謝w


Who Can I Turn To(1/9, 10)- Hadley
JQさんのピアノ伴奏だけで歌われました。何度か聞いたことがある曲で、Barbra StreisandのアルバムEncoreにも入っています。とってもお洒落で、お酒でも飲みながら聞きたい大人の雰囲気でした。全体のムードとはちょっと違ったかもね。それはそれで小休止的に良かったんだけど、最終日はカット。とっても残念w


For Good - Kerry, Sophie
今度は女性二人のインタビュー&自己紹介。How are you,Tokyo?って言ったSophieちゃんに対して、コンバンワって挨拶したKerryさん、ちょっと嬉しそうw(カワイイ)Sophieちゃんは長年の憧れのKerryさんと大好きなこの曲を歌えるのが本当に嬉しかったようでした。前回の来日ではJOJさんとデュエットした曲。(私にとってはそれをManonさんと隣り合って聞いた思い出の曲。)あの時はこんなに早く現役グリンダになるなんて、そしてレジェンドのKerryさんとこの曲を歌ってくれるなんて思いもしなかったですね。色々思いがこみ上げて涙。。

Defying Gravity - Kerry
For Goodに続くKerryさんと言えば、なこの曲。
残念ながら現役エルファバ時代には知る由もなかったんですが、2015年にカーディフのコンサートで初めて聞いて以来、大好きでした。日本に来てくれると知った時から、本当に楽しみでした。Kerryさんのパフォーマンスは歌の力、声の力と、あの笑顔、心の温かさがダイレクトに伝わってくる表情が、とても魅力的。コンサートの間中、Tokyoに来れてとっても嬉しいって気持ちを、身体一杯で伝えて下さいました。最終日は歌詞をちょこっと変えて、And nobody in all of Ozのところを、And nobody in all of Tokyoと歌っちゃったりwww
連日、この曲の後は、拍手がしばらく止みませんでした。



The Prayer - John, Sophie
Kerryさんの大喝采のあとなのに、あれほどの歓声と興奮のすぐあとと思えない程、きっぱりとした切り替えと集中。これ舞台の上も客席もねw(素晴らしい)
Sophieちゃんの澄んだ声とJOJさんの包み込むような声のケミストリーを味わうように、大きなゆったりとしたうねりに身を任せるような充足感のある曲。贅沢感MAX。(それにしてもSophieちゃん、大人の女性になったなあ。以前はパパと娘にしか見えなかったのにw)


Gethsemane - Ben
もうBenさんのGethsemane一曲だけでも、このコンサートの元は取ったよね。本舞台ではなく、コンサートで、歌と演技の全てをこの数分間に注ぎ込んだ、そういうものを見せて頂けたことに、ただ感謝しかないです。ここまでの人柄の好さそうな、優しそうなBenさんとは全く別の、苦悩するJesusその人がそこにいました。客席にいる一人一人がJesusと共に身を引きちぎられるような思いを味わったと思う。涙したと思う。
三日間ともKerryさんのDfying Gravityと双璧をなす迫力のGethsemaneだったけど、三日目はもう神がかっていました。(いや神の子だけどもw)もう今後こんな素晴らしいGethsemaneが聞けることはないかもしれない、とさえ思ってしまった。最終日、今回の公演で唯一、この一曲終了後に、スタンディングオベーションがおきました(感動)。



もうここからは歌の競演、才能の競演w


Les Miserables Medley:
Stars - Hadley
I Dreamed A Dream - Kerry
Bring Him Home - John

Gethsemaneの直後だというのに、Starsは一挙にあの青光る星空に浮かび上がるJavertがそこにいました。きっぱりとして朗々としたJavertの決意の歌。演奏も素晴らしかった。
私にとっては2012年にたった一回観た、HadleyさんのJavertが観られたのがまず嬉しかったです。第一声目のThereで鳥肌が立ちましたw Javertには感情を抑えきったクールタイプと、熱いタイプがあると思うけど、Hadleyさんのは、そのどちらでもない感じだったのが興味深かったのでした。(一回だけなのでうまく説明できないんですが、あらたなJavertが生まれそうな予感があったんだよね^^;)

KerryさんのI Dreamed a Dreamはついさっきエルファバだった人とは別人のファンテーヌそのもの。今回のコンサートで、この一曲だけ他の曲とは歌い方を変えていたように思いました。Ruthie Henshallさんを思い出させる感じだったけど、どうだろう?彼女は2006年、Les Mis20年キャストでのJOJヴァルジャンの時のファンテーヌだったんですね。何人かの先輩ファンの方には思い入れのある光景だったようでした。歳月流れて、日本で、またこの二人の組合わせを見られるなんてって(素敵な思い出w)


そしてBring Him Home。 今回のJOJさんのソロの中では、やはりこれでしょう。思いを込めて歌ってくれたBHH。あえていうなら初日、二日目がより劇中に近い感じ。高音を丁寧に繊細に歌っているというか。私にとってのJOJヴァルジャンは2016年のBroadwayでの公演ですが、つい昨日のことのように様々な場面を思い出させてくれました。BHHが思いの丈を乗せて歌い上げるというより、高まる感情を抑えに抑えて歌われるということも、本編を観て初めて思い至ったし。本当に懐かしくて、涙が出るほどまた見たい!三日目はもしかしたらJOJさん自身の感情の高まりがちょっと乗っていたかもw(あくまでも個人的感想w)


いよいよラストの曲。これを本公演以外で見るのはWEでもBroadwayでも今までないこと。この東京での3日間のみ。いやどこの本公演でも、これだけのメンバーが揃ったことはありません。って、言ったかと思ったら、CDやらこのコンサートに続くBen、Kerry、Hadleyのソロコンの宣伝もして、前奏が鳴った途端にヴァルジャンが亡くなる間際のEpilogueに突入するJOJさん。ちょっとちょっと、ふり幅広すぎ、切り替え早すぎ(笑)。


Les Miserables Epilogue - John, Hadley, Ben, Kerry, Sophie
日本でこの場面が英語で歌われたことは初めてで、West Endで実際に演じた俳優によって歌われたことも初めて。この3日間にThe Voices of the West Endに来場した方々だけの、貴重な経験ですね。

ヴァルジャン John、ファンテーヌ Kerry、 コゼット Sophie、マリウス Hadley、Ben、
5人で歌っているとは思えない程の、たった3回のコンサートのために歌ったものとは思えない程の迫力と完成度。至福。経験者のJOJさん、Kerryさん、Hadleyさんだけでなく、Les Mis未経験のBenさん、Sophieちゃんもそん色なく素晴らしい。重厚なハーモニー。客席のあちらこちらからすすり泣く声。
私も、ヴァルジャンが最後の力を振り絞って、優しくコゼットに語り掛ける声に、おもわず嗚咽が...

曲が終わると同時に、もう我慢できないという感じで客席総スタンディングオベーション!!




Encore:
One Day More - John, Hadley, Ben, Kerry, Sophie, John Quirk
アンコールはOne Day More。今度のマリウスはBenさん、コゼットSophieちゃん、ジャベールHadleyさん、JOJさんはお決まりのValjean&アンジョ、テナルディエはなんとJQさんw、テナ夫人はKerryさん。
JOJさんが共演者を(穴があくほど!)ガン見しないOne Day Moreは久しぶり(笑)。まあ見てはいるんだけど、このキャストならという安心感、信頼感の現れかなw





本当に本当に素晴らしかった!もうこれしか言うことないのかって言われても、これしか言うことない!!


ラストに再びJOJさんがキャスト紹介を、Ben、Hadley、Kerry、Sophie、Me~~~!!!(会場大爆笑)



アンコールの挨拶が何度も何度も続いて、名残惜しみながらのコンサートが終わりました。
JOJさん、Kerryさん、Hadleyさん、Benさん、Sophieちゃん、The Voices of the West End 、日本に来てくれてありがとう!





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セットリストと一緒に載せた各日の感想

1/9(水)
本当に本当に素晴らしかったThe Voices of the West End初日!
皆さんの持ち歌は、始まったその瞬間に空気が変わって、鳥肌が立つほど。
そしてラストのLes Mizメドレー(Stars, I Dreamed a Dream, Bring Him Home)とLes Miz Epilogue。まさかあのラストシーンの再現を聞けるとは思いませんでした。それもこのミラクルキャストで!!
まるで今まさにWest Endにタイムワープしたかのようでした。(涙、涙)
ラストのOne Day Moreでは、それまで指揮をしていらしたJQさんのテナルディエが超ラブリー(笑)!
後二回これを見るチャンスがあるんだと思うと、気持ちが逸ってきます。
詳しくは後ほど書くとして、昨日1/9のセットリストを載せておきます。
今からでも行けそうな方は、ぜひぜひご覧になってね。寒い中頑張って行く価値は十二分にあると思いますよw



1/10(木)
二日目はやはり肩の力が抜けたって言いますか、初日よりさらにスムーズに、さらにパワーアップされた感じですね。
それぞれの曲ももちろんいいんだけど、出演者の皆さんがみんな楽しそうで、互いに微笑みあって歌われているのがいいですね。客席のみなさんも、それを見て自分まで嬉しくなっちゃう感じw 
それでいて歌はパワフルで感動的で魂を持って行かれそう。もう言うことないです。

初日と変わった点は、歌い終わったキャストが、次のキャストをさらっと紹介しつつ、縁が切れない感じで繋がれていくところ。これとてもいい感じです。それと初日より全体にゆったり進行しているように見える。ただそのせいかどうかわからないけど、曲数はひとつ減って、Anthemがなかったのはちょっと残念だな。KerryさんのAnthem、本当に素晴らしかったから。



1/11(金)
最終日一曲目のGreatest Showmanメドレーが終わった瞬間のわっという歓声と拍手。素晴らし滑り出しに、やったぜというとっても嬉しそうな顔のJOJさん。次々と繰り出される素晴らしい歌唱の数々。

初日から圧巻のパフォーマンスだったけど、二日目は、たった一回でここまで良くなるの?っと驚くほどさらに磨きがかかって練り上げられたパフォーマンスを見せて下さいました。そしてもう十分すぎると思っているところに、突き抜けるほどの最終日。天井知らずw

キャスト同士が一番楽しんでいる感じ。微笑み合い、支え合い、リスペクトし合い、競い合う。そんなコンサートを見させて頂いた。

ステージの照明も虹色、ブルー、グリーン、満天の星空、 音楽とピッタリ合った過不足ない演出。四本の円柱と星降るような紗幕、照明とシンプルな要素でとても美しい舞台。これは二日目に二階席で観た時に、さらに実感できました。

全公演を通して、Quirkさんのアレンジが実に素晴らしくて、あのニコニコしたおじさんのイメージとは違って(失礼)、モダンでスタイリッシュ。曲だけ聴いていても全然飽きない感じ。実際二部の最初のミュージカルメドレー(演奏のみ)では割れんばかりの拍手を受けていました。Quirkさん自身も大きなモーションで全身で指揮を振り、魅せる聞かせるw
たった3日間なのに全体のアレンジも初日はジャズ色が濃いイメージ、2日目はオリジナルなクラシカルな感じ、3日目がその両方をうまいバランスで配合した感じ。演奏者も歌い手もそれをピッタリと捉えて、よく変幻自在に表現できるなとただただ感服。

音楽とステージとパフォーマーとオーディエンス
あの熱気に満ちた空間
観客もキャストもクセになるw
舞台と客席が作り出す特別な空間
一流のパフォーマーでさえ、魅了されて更に更に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる。
双方向の生の醍醐味
東京アメージング。東京大好き。
それは決してお世辞じゃないと思う…まさにTokyo Magic!あると思う。
Voices of the West Endはそんなコンサートでした。


最終日アンコール、Sophieちゃんがスマホを持って出てきて一枚撮らせてね~ってゼスチャーで。中々アングルが決まらなくて、それをサッと取ってJOJさんが代わってシャッターを切っていましたね笑。
大熱狂の客席も一緒に写って、素晴らしいコンサートの良い記念になりました。


「世界中どこでも見られないようなコンサートを、まずこの東京の皆さんが体験するんです」
ってJOJさんが言ってらしたけど、まさにそのとおりでした。
最終日ラストのキャスト紹介は、JOJさんが一人一人をコールして。
指揮のJQさんまで紹介して、ラストは自分を指差し「Me~~~!!!」って(笑)。
やり遂げた満足感一杯の笑顔でしたw


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The Voices of the West End(ヴォイス・オブ・ウエストエンド)

出演:
John Owen-Jones
Kerry Ellis
Hadley Fraser
Ben Forster
Sophie Evans
John Quirk(指揮)

1月9日(水)19:00 開演
1月10日(木)14:00 開演
1月11日(金)19:00 開演