今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

Farewell! BW Les Miserables 私的感想 8/31~9/4 (1)

9/4に幕を閉じたBroadwayのLes Miserablesの最後を見届けに、再びNYに行ってきました。実は前回3月に渡米する際に、もしもう一度来られるなら、次は最終日にとは思っていました。クローズが決まっていたので、既に最終日チケットはかなりの売れ行きだったのですが、渡米中に良席の放出があったことをSさんが(夜中にもかかわらずw)速報下さり、もう買わない理由がない(爆)っと、後先考えず最終日のチケットを握りしめて帰国したのでした^^;

最終週のJOJさん的初日の8/31(水)マチネから9/4(日)の最終公演のうち、6公演観てきました。
最後の週だけあって、客席は開演前から熱い。3月に来た時もイースターホリディ中だったのでかなりの熱気ではあったのですが、それ以上でした。上演中の拍手や声援もすごくて、否が応にも客席の方から盛り上げていくという感じでした。JOJさんのBHHは毎回ショーストップ、中にはスタンディングされる方もいて。最終日はさらに拍手や声援がいつ止むとも知れないほど長~い間鳴りやみませんでした。HaydenさんのStarsをはじめI Dreamed a Dream、One Day More...etc...、こちらも毎度熱い拍手と声援が送られていました。まるで最後の公演のエンディングが来なければいいのにと思ってるかのように...

JOJさんはじめBWキャストの方々は皆、3月の時もすでに完璧ともいえる完成度。半年後の今回でも全く別ものと言うほどの変化があったわけではありませんが、ここが違ったな、とか前回は気が付かなかったけどここいいわ~と思った点もいくつかあったので、そんなところを書いておこうと思います。そうそう、テナルディエ役は前回のGavin Leeさんに替わってDavid Rossmerさんになったので、その印象も書き留めておかなきゃ。というわけで、まずはDavidさんのことから。


Thenardier (David Rossmer)

初日の印象はGavinさんとのあまりの違いにちょっとビックリ。Gavinさんの一瞬も目を離せないような緊張感みなぎるテナが好きだっただけに、初回はDavidさんの一見泥臭いというか、じわっと重い感じに戸惑う。でもアプローチは違うけれど、これまた計算されたテナなんだなとわかりました。Gavinさんのテナが善と悪の二つの表情を瞬時に入れ替えて見せるとすれば、Davidさんは顔の上下で表情が違うとでもいえばいいかな?口元はまるでピエロのような張り付いた笑顔、でも彼の目は一瞬も笑っていないんですよ。声や動作でおどけて見せるから、すぐにはそれに気が付かないんだけど。だから彼がにこにこしながらの歌や演技の途中で、ぎゅっと顎を引いて上目遣いで見た瞬間、もう驚くほど邪悪な顔が現れるんです。前回ワルいテナルディエが好きって書きましたけど、Davidさんのテナは予想外、ぞっとするほどコワかったです^^;
テナ夫人との相性はもしかしたらDavidさんの方がよかったかも。Gavinさんの時は視線が彼に釘付けになってテナ夫人の印象が薄いように思えたのですが、(テナ夫人のRachelさんの印象はけっして薄くないのに)
Davidさんとはテナ夫人の可愛さや狡猾さも見えながら、いい感じのキャッチボールになっていたように見えました。


Javeat (Hayden Tee )

今回行って驚いたのはHaydenさんのジャベールがパワーアップというか、次の段階にトランスフォームしていたことでしょうか。確かに前回より見た目にも一回り大きくなった感じ。太ったというよりもジムにも行っていたし、トレーニングでさらに筋肉乗せたんだろうか?とにかく身体が一回り大きく見えるようになったおかげで、前回キレキレ、キワキワに立たされているようなジャベールの印象が、ちょっと変わりました。相変わらずキレキレ感はあるものの、その合間合間に彼の人間性というか、本質のようなものが見え隠れする余裕のようなものが感じられました。鉄の鎧を纏っていながら、子供や前途ある若者に向けた瞳にほんのわずかに愛を感じるというかね。JOJバルジャンとの呼吸がピッタリと思ったConfrontationでは、力で競っている感が強くなった分、緊張感が増し、もしかしたらジャベールが勝つかもっと思わせるほど緊迫したシーンになっていました。前回はセリフが重なって聞き取れなかったところもありましたが、今回は両方のセリフがそれぞれはっきり聞き取れたように思いました。(これは私自身の問題かもしれませんが)風格が増したHaydenジャベ、次のドバイでさらに飛躍するんでしょうか?ちょっと見てみたくなりますね。



Enjolras (Mark Uhre)

前回行った時も爽やかなカリスマ性と歌唱力で好きだったMarkアンジョ。以前はアンジョルラスとしては地味(?)というような感想も目にしたのですが、その後どんどんMark贔屓の方々が増えていったみたいでした^^。で、今回久々に見て、そのカリスマ性が更に増していたのにびっくりしました。もう最初に登場した時から、尋常じゃないというか、そこだけ光が集まっているような、誰もが自然に注目してしまうような魅力溢れる青年なんです。それでいて目配りの利いた、頭のいい、意志力のあるアンジョルラス。もし本当に彼が存在していたら、きっとこんな感じだったんだろうなと思える。前から大好きなシーンですが、ガブローシュからラ・マルク将軍の死を告げられた瞬間、ほんの一瞬表情が止まって、それをガブローシュや他の学生たちが固唾を飲んで見つめる。一瞬ののち、アンジョの表情がまるで大輪のバラが花開くように輝くような笑顔になるのを見て、ガブローシュの信頼しきった無邪気な笑顔やうなずき合う学生たちの演技が全く違和感なく感じられるんです。この人がいれば大丈夫と無条件で思えるような信頼感やリーダーシップを笑顔ひとつで見せちゃうって、本当に凄い。



Cosette (Alex Finke)

前回Alexのホリディ週だった為、3人のアンダーで見た役。初めて彼女で見ることが出来ました。アンダーコゼ達もどの人がプリンシパルでも遜色ないと思ったのですが、さすがのAlexは歌唱力、演技、どの点においてもそれを上回っているのが素晴らしい。彼女も新演出オリキャスのKatieを彷彿とさせる、意志のはっきりした現代女性のようなコゼットでしたが、私はこの設定が好きです。バルジャンパパに対しても物怖じすることなく、時には食って掛かるくらいの遠慮のなさって、バルジャンを実の父のように信頼していればこそできると思うので。これまで築いてきた二人の関係を垣間見るような気持ちになりました。




Marius (Chris McCarrell)

Chrisマリウスは個性的で好みが分かれるかもと思いますが、私は前回の後半からどんどん好きになりました。今回は前回ちょっと、と思った点も随分と改良されていて、演技全体がきめ細かくなった感じ。エポニーヌが亡くなるシーンでも、恋人にはなれなかったけれど、心を寄せている、心から悲しんでいるというマリウスの気持ちが伝わって来て、マリウスに抱かれて幸せそうな顔で死んでいくエポニーヌと相まって素晴らしいシーンになっていました。あとね、彼の持ち味というかw... Chrisマリウスに向き合うとエポニーヌもコゼットも、実に嬉しそうな顔をするんです。もうホントに好き好きって感じで(笑)。これ彼の特殊能力だと思う。(一日だけあったアンダーマリウスの日はそうでもなかった。アンダーの俳優さんが決してダメだったわけじゃないですよ。でも彼女たちの恋するような表情は見られなかったの^^;)





長くなったので(2)に続きます。



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照明さんは毎日この梯子を上り下りしてスタンバイ




全キャスト表
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