今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

Admiring 「Chichester Theatre Festival」/I was fascinated by 「ENGLISHNESS」/チチェスターはとても素敵なところでした

Sさまのお宅にお邪魔してあれこれ記事を拝見していたら、もう本当に行きたくてたまらなくなりました。はい、「3ファントムコンサート」です。ほんの先週、カーディフで観たばかりですけど、もう何度でも見たい。海でも大陸でも夫のコゴトでも何でも越えて。アールさん、JOJさん、そしてマシューさんにレベッカさん。卓越した歌唱力とエンターテインメント。ちょっぴり垢抜けないけど、でもとても楽しめる3ファントムコンサート。おまけに来年2月10日、11日の会場が何とチチェスターシアターなんですよ。私が今回の旅でもっとも印象的だった、いわゆる「イングリッシュネス」に満ちた街、チチェスター。
 
ロンドンから電車で1時間半。駅から歩いて約15分。毎年開催される「Chichester Theatre Festival」で知られている演劇の街。昔から話を聞いていて、憧れていて、いつかぜひ行ってみたいと思ってましたが、今回マイケル・ボールさんの「Sweeney Todd」をやっているということで何とかチケットを確保し(最後の一枚だった!)、ロンドンに戻ってきた18日に行ってきました。
イメージ 1
チチェスター駅から劇場までこんな感じでお店が並ぶストリートが続きます。カフェやレストラン、Kitsonのショップもありました。劇場方面から戻ってくる若い学生達のグループもいました。正面にあるのは時計台?。なにやら由緒ある建物みたいですが、よく知りません。
イメージ 2
公園を抜け、広ーい駐車場を抜け、見えてきた劇場。めちゃさりげないです。建物も古いし。でも演劇好きなひとの聖地って感じがすごくするの。裏には芝生の広大な広場。ラグビーゴールポストがありました。
イメージ 3
さすがにロビーで写真は撮れませんでした。壁には歴代の演劇祭に出演した俳優の大きなパネルが飾ってありました。アレック・ギネスさんからルパート・エヴェレットアダム・クーパーさん等々。バーとカフェがあって皆さん、おしゃべりを楽しんでます。平日のマチネなので年配のご夫婦が圧倒的に多かった。でもひとりで来てるひとも多数。売店ではパンフレットの他、ソンドハイム作品の脚本なんかも売ってました。私も勿論ゲット。「パッション」と「スイーニー・トッド」。
 
イメージ 4
 
演目はマイケル・ボールさん主演の「スイーニー・トッド」。でも大々的にポスターが貼ってあるなんてこともなく
なにもかもさりげないです。
イメージ 5
舞台はこんな感じでした。最後の一枚のチケットだったのにJ列ほぼ中央あたり。こういうことってあるんですね。半円形?の舞台を客席が囲んでいるのでとても見やすい、そして近い!オペラグラス無しでもマイケル・ボールさんの狂気の表情が見えました。                                                
19世紀ロンドンの下町をイメージした舞台セットはかなり高さがあって、上は通路に人が立てるようになってました。開演前からどこからともなく俳優達が現れて、お掃除したり、荷物運んだり。そしてSweeney Todd役のマイケル・ボールさん登場。この方のイメージって私は圧倒的にレミゼO2アリーナの最後に初演キャストで登場する、クマ兄貴仕様だったので(あ、あとウェールズの音楽祭に出てたときの、やっぱりJOJさん兄貴仕様のMBさんね)登場したとたん、背中に漂う鋭利で冷たいオーラにびっくり。体型はまあ、以前どおりでしたけど少し痩せたような。でもそんなことどうでもいいくらい、スイーニーでした。やっぱり俳優って凄いですよねえ。         
歌は勿論チョー上手いです。そしてやっぱり演技ですかね。どのシーンでも全く隙というものがない。このプロダクション、MBさんの他のキャストもめちゃ上手い。観客が演劇好きばかり、すなわち目が肥えているひとが多いので、その前提で選んでいるのでしょうか。というより、英国演劇界のレベルの高さでしょうかね。んーちょっと、というひとが誰一人いない。端役にいたるまで。特にMrs. Lovettのイメルダさん、必見です、この方。あとBeggar
Womanも。強いて言えば、あの一番最初に殺される役、えーと、何だっけ。JOJさんが昔やって、映画でサシャ・バロン・コーエンがやった役。あのひとがいまいちだったかな。それとMBさん、めちゃめちゃ剃刀使いが上手いです。ざっくり切るのもうまい。私、実は刃物系が苦手なので(なんか怖いの、刃が光ってるのとか)イコールスイーニーも余り好きな作品じゃなかったんですけど、やっぱりこれは優れた作品ですね、うん。今さらですみませんが。楽曲も大変素晴らしいです。これはほぼ間違いなくウエストエンドにトランスファーされると思うので来年春にもし上手く予定が合えばぜひ観たいです。でもきっと、ウエストエンドではこのチチェスターの劇場全体に漂
っていた「イングリッシュネス」所謂英国的な静謐感というものは感じることができないだろうなあ。私のお隣の席もそうでしたが、ここからそう離れてないところに住むリタイアしたご夫婦とお見受けする方々がとても多かったこの日の観客。観劇が「老後の楽しみ」 で、そして自宅の近くでこれだけのレベルのプロダクションが観られるということがどれだけ幸せなことか・・。日本でももちろんあるのでしょうけど、私の好きなものがない。まあ、いずれシュミが変わるかもしれないけどね。そんなこんなで色々考えこの日のチチェスターなのでした。            
そして来年2月10、11日には「3ファントムコンサート」がここで開催されるのですよー。ああ、観たい。本当にこの劇場で見たいです。せめてアメリ東海岸に住んでればこの時期は300ドルくらいでチケ買えるので迷わず往復するのにな・・。哀しい。                                                  
チチェスター公演チケット購入先(行けもしないのにサイトを載せてるイタい私):