今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

今日のJOJさん/A Man with his dog/アデルフィ劇場の前にいた男性と犬が忘れられない

カンクンから無事帰ってきたJOJさん、月曜日からばっちり舞台に立っておられますね。さすがだ。でも膝と、そして古傷の首の調子(昔、Les Miz舞台に出演している時に痛めたそうです)が余りよくないようで治療に通ってるみたいです。なんとなくツイートの感じからすると既にココロは新年から始まるPOTO新演出UKツアーのほうに飛んでる感じがするんですけどー。12月10日の最終日を楽しみにしてる感じすらする(気のせいですか?)
 
で、「おっ!」と思ったのは「ツマラナイ美男」David・Thaxtonさんとの絡み。Dさん、JOJさんやキリアンと絡むとぐっと面白くなるんですけど、今回はワンちゃんネタでした。ほぼスポーツとお酒、たまーに音楽ネタで埋め尽くされるDさんのツイートを彩った「Legend」な愛犬!可愛いですよ。ぜひDavidさんのツイッターチェックしてみてくださいませ。そしてそれに反応したのがJOJさん、ご自身の愛犬の写真も載せてました。「Rosie」というそうです大好きなバンドAC/DCにちなんでつけたとか。るる様が「JOJさんらしい犬」とツイされてましたけれど、まさにそんな感じ・笑。以前、お家とか奥さまも出てたVにも出てましたよね、このワンちゃん。確かウェールズの犬だったような。何かごついです。可愛いけど。この2枚の写真を見ながら「うーん、英国的!A Man With His Dogよね。」とか思いつつ、ひとつの光景を思い出した。
 
今年4月、「Love Never Dies」にド嵌りした数日間せっせと通っていたアデルフィ劇場。この劇場のはじっこの路上にひっそり座っていたホームレスの男性。年がよくわからないけれど、たぶんまだ若い。20代後半か30代初めくらい。そして傍らに敷いた毛布の上に座る大きな犬。たぶんジャーマンシェパード系統の雑種犬。男性にぴったりと身体を寄せている。安心しきっている表情。道路を挟んだ向こう側に立ち止まり、しばらくの間この二人を(ええ、二人)じっと見つめてしまった。
 
なんでホームレスの男性が犬を連れているんだろう・・。まさか飼ってるわけじゃないよね。
 
舞台が終わって再びその場所を通ったらまだいた。男性は犬の身体を抱くようにして、二人一緒に毛布をかぶっている。4月のロンドンはまだ寒い。だいじょうぶなんだろうか。気になりつつも遅くなるのでそのまま駅に向かった。
 
翌日、また来てみるとやっぱり同じ場所にいた。男性と犬。ストリートを行きかうひとはとても多くて、すぐ近くのカフェではワカモノたちがわいわい騒いでる中、二人はただ座っている。とても静かに。ワンちゃんはひと言もほえることなくただ男性に寄り添っている。信頼しきっている。ご主人を愛している。二人の間に漂っているこの親密感。私も愛犬がいるのでよくわかる。犬は誰よりもストレートに飼い主に愛を送ってくる。
 
どうしよう・・犬のご飯とかだいじょうぶなのかな。ご飯代の足しに小銭を渡したほうがいいのかな。でもそんな感じも余りしないし、小皿も置いてない。迷いつつ、やっぱりそのまま通り過ぎてしまった。
 
その次の日はいなかった。アデルフィの裏とかにいないかな、とか思ってぐるっと一周してみたけどいなかった。そのまた次の日には日本に帰ってしまったので、先月ロンドンに行ったとき、ひょっとして、と思ってアデルフィに行ってみたけどやっぱりいなかった。
 
旅行会社に勤めているひとにこのことを聞いてみたところ、びっくりするようなことを聞いた。英国ではホームレスに犬を「貸し出す」そうだ。犬は愛護団体で保護している犬。朝、ホームレスに犬を届けて?夜になるとまた回収に来るんだそう。なぜか?「お互いにとって幸せ」だから。ホームレスの方々にとっては犬が側にいることで暴漢に襲撃されるのを防ぐことができ、遺棄されてご主人の愛情に飢えた犬にとっては一日中側にいてくれるひとがいることはこの上ない幸せ。特に若いホームレスはMental Disorderが多いので犬と一緒にいることはセラピーのひとつにもなる、そんな説明だった。
 
英国は「犬天国」。確かにそうだ。私が目にした犬はどれもよくしつけられていて、地下鉄車内はおろかホテルのロビー、鉄道駅構内をも堂々と歩いていた。今にも倒れそうなおばあさまが犬と一緒に杖をついてゆっくりと歩いていたし、犬はちゃんとそのペースに合わせていた。エスカレーターを巨大なアフガン犬が乗っていたのには私はびっくりしたけど、他に見ていたひとは皆にこにこしながら見ていた。
 
英国では幾つもの印象的な光景を目にしているけれど、あのホームレスの男性が夜風の冷たいアデルフィ劇場の前で犬の身体をしっかり抱いていた光景が今でも忘れられない。そしてその傍らで軽く目をつぶってうっとりしていた犬の表情を思い出す度に軽く涙が出る。おかしい、でも犬好きってそんなもんだよな、と自分に言い訳してみる。