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11月24日はフレディ・マーキュリーの命日そして感謝祭/Thanksgiving Dayです。ターキー焼いてみる?

日付が変わってしまいましたが、11月24日(木)はフレディの命日。そしてThanksgiving Day/感謝祭の祝日です。QUEEN/フレディに関しては先日も記事を書いたので今回は感謝祭ネタ。アメリカ最大の祝日。クリスマスは宗教によってはお祝いしないので、祝日としてはこの日が最大です。ふだん料理をしないひともここぞとばかり、何日も前からご馳走つくりに走ります。そして全米中が大移動。老いも若きも遠く離れた家族のもとに駆けつけます。ええ、ほんとに涙ぐましいくらい必死に。
 
さきほどツイッターで結構長いやりとりをしましたけれど、この「感謝祭」という行事にアメリカの歴史がどうのこうのなんてはっきり言って関係ありません。それにピルグリム清教徒)たちがアメリカに最初にやってきたとき、原住民たちは餓死者が続出した彼らに収穫の方法を教えてあげて、ピルグリムとインディアンは一緒に感謝祭の食卓を囲んでたんです。感謝祭に家族親戚友人揃ってご馳走を食べよう、というのはこの史実が由来のひとつになってます。
 
この日のいちばんの意味は「今、じぶんが生かされている全てのものに感謝する」ただそれだけです。何かの犠牲がなければ生きていけないのが私たちニンゲン、普段そんなことは殆ど意識しないけれどこの日だけはそのことに感謝しよう、ただそれだけです。そしてアメリカという国の多くのひとたちが失いつつある「家族の絆」。これを再確認したいというほとんど叫びにも似たような想いのもと集まるひとたちも多い、そんな日です。
 
さっき入ってきた友達たちからの「Happy Thanksgiving Day」のメッセージ。皆、ひさしぶりの家族との再会を楽しみにしてます。コドモが小さいときから知ってるひとが殆どですが、あの子達も大学生。家から遠く離れて寮生活をしています。彼らが帰ってくることをどれだけ楽しみにしているか、そして「ディナーの準備はまだ整ってないけれど「フードドライブ」のほうまず行ってくるわ、終わったころに電話するからMとAの声を聞いてやって!」ととても嬉しそうでした。あ、「フードドライブ」はホームレスや貧しい家庭、家族と一緒に感謝祭を祝えないひとびとに食料を送る活動です。アメリカの学校・地域単位でではかなり前から缶詰等の食料を集めます。じぶんたちだけでなく、1人でも多くのひとがこの感謝祭を祝えるように、そんな思いのもとこの活動はとても盛んに行われています。みんなとても大事にしてるんです、家族一緒に迎えるこの感謝祭という日を。
 
そういえばJOJさん、Raminさん、キリアンさん、私がフォローしているWE俳優さんたちも「Happy Thanksgiving Day」のメッセージを贈ってましたね。英国ではこの日を祝う習慣がないのにこのメッセージ。ほのぼのしました。特にラミンさんのものがとてもよかった!というか、これがふつうだと思いますけど、なかにはそうじゃない方もいるみたいですね。この日を素朴に嬉しそうに祝ってるひとたちに向けて、わざわざ外国からシニカル目線のコメントを入れるひつようがどこにあるのか全く理解できません。まあ単にそういうひとなんだということでしょうね。OK,了解。ふつうのひとたちが、家族で美味しいごはんを囲んで楽しむ日、これが「Thanksgiving/感謝祭」です。そこにとくべつな意味なんてありませんよ。日本のお正月みたいなもんなのですから。
 
で、話は変わりますが、感謝祭にはつきものなのがご馳走メニュー。アメリカ人ってふだん理しないひと多いですけどこの日はべつです。メインディッシュは七面鳥、ターキーです。感謝祭のメニューの代表的な、というかこれがないと成り立たないですね。じぶんでも何回も主催しましたし、お呼ばれもあちこちからいただきましたので、いろんなターキーをいただいてきました。ちなみにウチが主催した感謝祭ディナーのメニュー例(2002年メモより):
 
野菜ディップ・グリーンサラダ・サーモンパテ・Mexicanシュリンプカクテル・フレンチフライ(コドモ用)・ターキー・付け合せ3種(Yam、グリーンビーンズ、マッシュポテト w/グレーヴィーソース)・マッドパイ(濃厚チョコケーキ)
・チーズプレート・フルーツカクテル
飲み物はシャンペン、ワイン、ビールいろいろ。こどもたちにはこの時期ならではのアップルサイダーやソーダ
 
という感じでした。手持ちのレシピはいくつかありますが、下記にご紹介するのがいちばん多く作ったレシピです。ミネソタ州出身のご主人を持つお友達から教えてもらいました。クリスマスもあるので、ターキーはとにかく何回も焼く機会があります。なのでその消費量たるや大変なものがあります。10月に入ると冷凍ターキーがお店にたくさん並びますが、私は毎年、アーミッシュ(AMISH)のひとたちが週3回だけ開くマーケットで買ってました。アーミッシュの方々のことについてはまた機会があったら書きたいのですが、ペンシルヴァニア州に住むドイツ系の、電気も自動車も使わない生き方をしているひとたちです。ハリソン・フォードの「刑事ジョン・ブック」にも出てくるのでご存知のかたもいらっしゃるかも。彼らのマーケットで売る鶏肉は抗生物質も使わないし、ブロイラーみたいなケージにも入らないで、地面でミミズとか突っついて遊びながら育つのでスーパーで買うよりずっと健康的で美味しいトリでした。水炊きとかにしても美味しいし、日本に帰ってきてしばらくは鶏肉のマズさに閉口したものでしたが、まあそれはともかく、このマーケットのターキーはややこぶりですが、とても美味しかったです。そうそう、ターキーに限らずお肉をローストするときには肉自身の味がかなり影響しますので、選んだほうがいいです。 それとアメリカのオーブンはかなり大型です。なので焼き具合はそれぞれのオーブンによってかなり違ってきますので、調整してください。そしてアメリカ人には欠かせないのですが、クランベリーソースはあえてカットしてます。これ、日本人だとまず好まれないのでシンプルにグレーヴィーソースと一緒に出したほうがいいと思うわ。
 
材料:(1ポンド=約453グラム)(1カップ=240mℓ)
ターキー1羽(約7ポンド(3キロちょっと)が標準。1ポンドにつき25分が目安の焼き時間なので大きさにより調整
してください。ターキーが小さい場合は下記の材料も割合に応じて減らしてください。
塩・こしょう
バター 大匙6(溶かす)
ソルトポーク(ベーコンで代用可・できるだけ脂っぽいやつ) 1/4ポンド
パイナップル 1缶(輪切り4切れ)
 
スタッフィング(詰め物です。これらを混ぜ合わせ、ターキーのお腹の中に詰めてローストします)
パン   約1センチ角に切り3カップ
ソーセージミート(これは日本にはないので私はコンビーフ缶かSPAM缶を使ってます) 1/2ポンド
バター 1/3カップ(溶かす)
玉ねぎ 1カップ(刻む)
セロリ  1/2カップ(刻む)
セージ 小匙1/2(スパイス)
塩・こしょう
卵    2-3個(スタッフィングの量に応じて)
にんにく ひとかけら
パセリ  大匙2
ドライホワイトワイン 大匙3
レバー(ターキーに入ってます)  よく洗ってみじんぎり
 
つくり方:
スタッフィングの材料を混ぜ合わせ、用意しておく。
 
②オーブンを200度に温めておく
 
③ターキーを中までよく洗い、水気をふき取り、塩・こしょうを外側と内側に軽くふりかける。スタッフィングを詰め、針と糸で留める
 
④大匙3のバターをターキーに塗り、オーブンで約20分焼く
 
⑤オーブンを180度に下げる
 
⑥ターキーの上にベーコンをのせ、残りのバターをターキーにかけ、きれいに焦げるまで焼く(約30分)。時々、下皿の肉汁をターキーにかける。水分がたりなくなったら少し水を加える。肉汁を焦がさないように注意。
最後の40分にパイナップルをのせて焼く
 
⑦ターキーが焼けたらアルミホイルに包み、140度くらいまで下げて、食卓に出すまで温める。
 
グレーヴィーソース(市販のものでも結構美味しかった。日本でも輸入食品スーパーにあるよ)
ターキーに入ってたレバー以外の臓物を細かく刻み、バター(分量外)で炒める。小麦粉を加え、ターキーから出た肉汁を漉して加える。なめらかに濃くなったら味を整える。チキンストックを少し加えてもOK。
 
ローストした肉を切り分けるのはご主人の役割です。プレートにはターキー数枚とスタッフィングを載せて手渡し、あとはゲスト自身で他の料理を思い思いに載せていきます。ウチでは食卓が6人がけだったのでシッティング形式のディナーだと人数オーバーします。なので夏のバーベキューや感謝祭、大晦日などちょっと人数の多いパーティは全てバフェスタイルにしていました。そのほうが楽でしたしね。本当に楽しかったです。