今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

「11月18日付ラミン&シエラのラジオタイムズインタビュー」Radio Times Interview with Ramin & Sierra①

ツイッターでKさまにご紹介していただいたラミンとシエラのインタビューがとても面白かったので粗訳を載せますね。「オペラ座の怪人 at ロイヤルアルバートホール」コンサートについて色々語ってくれています。あ、でも私は英語の専門家でも何でもないふつーのひとなので、あくまでも「マノンはこう理解しました」目線です。その点、お含みおきのうえ、読んでくださいね。
 
ラミさんの言うことはとても面白いですね。格闘技好きの刺青男ですけど(すみません)非常に繊細な内面を持っておられる方ですね。まあ、そうでないとあのファントムは演じられなかったでしょうけど。どっかの陽気なヘヴィメタ好きキャラのファントムさん(イニシャルはJOJ)とやっぱりタイプが違いますね。まあ、真実のところはしょせん私たちにはわかりませんけど。ヘヴィメタ好きがいきなりダークで官能的なファントムになるかもしれないし(←それは多分ない^^;)。
 
元記事:
 
(粗訳)
「ウエストエンドのスターが「オペラ座の怪人25th記念コンサート」、彼らのケミストリー、そしてWarwick Davisの新シリーズ「人生は余りに短い!」について語る」
(*ケミストリー:本来は化学反応。この場合はキャラの立ってる二人が共演することで生まれる魅力というような意味ですね。相性でもいいかも)
 
Ramin Karmlooはロイヤルアルバートホールで行われた「オペラ座の怪人25周年記念コンサート」でファントムを演じ、Sierra Boggessはクリスティーヌを演じた。彼らは忙しい時間をぬってこの作品について語ってくれた。ラミンはキャスト向け上映のあとに、そしてシエラはニューヨークから電話で。さあ、彼らが伝えたかったことは・・
 
RT(ラジオタイムズ):この映画/DVDについてどう思いましたか?
 
RK(ラミンさん):じぶんが出演したシーンを見るのにしばらく時間を要したよ。最初の演技シーンの数々はちゃんとみてないかもしれない。だけどぼくは終わった仕事については特に見たいとは思わないんだ。ただその過程(journey)だけを覚えていたいと思う。とにかくとても美しい映像だった。関わったスタッフの仕事振りは尊敬に値すると思う。OK!とにかくこの映画を観て欲しいし、楽しんで欲しい。シンジラレナイほどいいから。
 
SB(シエラさん):私はDVDヴァージョンを観てないのよ。でもニューヨークに戻ってきて、舞台でも共演したローズマリー・アッシュ(オリジナルのカルロッタ)と一緒に映画館に行ったの。もう本当に凄いと思ったわ。信じられないくらい。本当に美しく撮影されていたと思う。まあ振り返ってみると・・自分をあれこれ批評せずにはいられないけど、舞台を観る観客としての立場から公平に観ようと務めたわ。だけどそう気づくころには第二幕になっていて、大スクリーンで自分をみることに慣れてしまったけど。
 
RT:あなたたちのパフォーマンスを映像に収録するということはリハーサルの際にも影響しましたか?
 
RK:うん、幾つかのシーンはね。演出を担当したローレンス・コナーに聞いたよ。「このシーンはどんなヴィジョンで映像収録したいんだい?」って。でもボクは敬愛するダニエル・デイ・ルイスやライアン・ゴスリングみたいに、そう彼らはカメラがそこにあることを忘れているような演技をみせてくれるんだけど、彼らのそんなやり方が好きなんだ。まあ演じるにあたって行うべき準備の一環だよね。ストーリーを改めて振り返り、リサーチもする。舞台に登場して、そこで演技する。それが劇場の舞台であろうが、カメラの前であろうが、真実の姿は伝えられると思う。それが真摯なものであればね。きっとわかってくれると思うけど。
 
SB:わたしたちの演出家はリハーサルの間もカメラで撮影されることをとても意識していたわ。「このブロックされてる部分をちょっとだけ変えたいんだ。そうするとカメラアングルがとてもよくなるから」という感じね。でもそういった指示は私たちのわからないところで行われてて、それについてはとても感謝してるの。だって私の仕事は舞台に立って演技することであって、そういった技術的な部分を心配することじゃないしね。
 
RT:最近は舞台の演目をフィルムで撮影して映画館で流す、という試みが増えてきています。これは以前より俳優達が映画、TVそして舞台というジャンルの仕切りを容易に超えられるようにするためだと思いますか?もしくは単に人びとの要求に応えるためだと思いますか?
 
RK:ああ、それはとても面白い質問だね。うん、たぶんそういうことなんじゃないかな。例えばブロードウェイでは映画俳優たちが続々と舞台に立ってるし、ブロードウェイの俳優達はどんどんTVに出演している。ウエストエンドでも同じことが起きていると思うよ。僕たち全てそういったジャンルの仕切りを超えるようになると思う。そう、「よし、まずやってみよう!」って感じで。
 
SB:そうね、観る人たちの要望はあると思うわ。いずれにしても俳優達はどのジャンルでもだいじょうぶなのよ。そういうのはプロデューサーとかキャスティングを担当する人たちがこだわってるだけ。彼らはTV・映画と舞台との間に仕切りがあると思ってる。でもね、よくご存知のとおり、演技を習得している俳優達はどちらのジャンルであろうとちゃんとできるのよ。
 
RT:フィルムで撮影されていることに緊張しましたか?
 
RK:いや全然。何せ緊張するには消耗しすぎてる、という感じだったからね。緊張するっていうことはある意味エネルギーが必要なんだ。このファントムという役についてボクはとてもたくさんリサーチした。ボクじしんがこの役をどう解釈して演じるべきか、ということをね。他の俳優達がボクと同じように解釈するべきだとは全く思わないよ。あくまでも自分が最適だと考える解釈で役を演じ、そしてこのストーリーを語る。あの時の舞台の、あの瞬間に演じたファントムとして。
 
SB:緊張するひまもなかったわ。だって私はいつでもその瞬間を全身全力で演技するように学んできたもの。それにクリスティーヌという役を演じるにあたって考えるべきことは山のようにあったしね。そんなこと考える余裕はなかった。
 
RT:ステージ上やバックステージでカメラマンの存在に気がつきましたか?
 
SB:全く気がつかなかったわー!撮影を行ったカメラが何台あったかなんて全くわからなかったし。
 
RK:わからなかった、かな。ボクの視線には入らなかったからね。だってなにしろボクにとってあのファントムのメイクアップは凄くキモチの負担の大きかったんだ。たとえステージに上がってないときでもね。最初の2回の公演はこんな感じだったよ。「あれ、また間違った側にきちゃってる・・」ってね。
 
RT:そういえばツイッターで場所と地図を提供しているひとがいるけど・・
 
RK:そうだ!そういうのがあったよね。使えばよかったよ。もうほんとうにステージに上がる前に既にどっと疲れた感じだった。まるでそうだな、ロイヤルアルバートホール(の通路や階段)一周を走ってきたようなそんな感じだったよ。
 
RT:舞台を映画化することに対してお二人の個人的な意見を聞かせてもらえますか?
 
SB:そうねえ、こういうジャンルの舞台を撮影して映画館でみせるというのは良い試みだと思うわ。生の舞台を観たくてもなかなか観に行けないひとにとってはとても助かるだろうし。それにDVDとして家で見ることもできるしね。あと生の舞台ではできないことがフィルムではできるわよ。そのまた逆も可能だし。
 
RK:それはとてもいいことだと思うよ。もっともっと普及すべきだと思う。だってボク自身ブロードウェイで凄く観たい舞台が幾つもあるんだよ。もしそれらが観客の反応とともに撮影されて映画館で観られたら、とても良い宣伝ツールになると思う。これ以上はないくらいのね。
 
RT:ということはあなたは実際に舞台に立っている人間として、それに惑わされることはない、ということなのかな?
 
RK: 惑わされることはないな。 だって映画とDVDってまったく違うメディアだからね。人びとはDVDに求めるものがあってそれを見るわけだし。まあこう言えるんじゃないかな。「これはボーナスみたいなもんだ」って。だって生の舞台を観に行って感動しても何も持って帰ってくることはできないでしょ?もしDVDがあればその感動を持ち帰ることができるかもしれない。特にファントムのような舞台はリピーター鑑賞者が多いからね。このコンサートのDVDを買うことが生の(WE)舞台を観に行くことの代わりになるとは思わないな。
 
RT:ラミン、Warwick Davisの新しいシリーズ「Life is Too Short(人生は余りに短い)」 出演についてちょっと教えてくれるかな。
 
RK:ああ、1つのエピソードの、1つのシーンだけなんだけどね。彼らがカットしてないことを願ってるけど(笑)。でも本当に素晴らしい経験だった。だってボクはWarwickの大ファンだからね。それとRickyとStephenも。今はとてもよい友達さ。リッキーとステファンはもうなんというか本当に今までボクがあったことのないようなタイプだったよ。最初に彼らに会った時、ちょっと緊張してたんだ。でも彼らはシンジラレナイくらい、いい奴だった。リッキーは撮影中、ずっと笑ってたよ。こんな感じで。「もしキミがボクが言ってることを聞こえたとしたら、カメラもキミの言ってることを聞いている」って。
 
(字数いっぱいになったので②に続く)