今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

オペラ座の怪人新演出UKツアー3月13日World Premiere」舞台レポートPart 4~墓場にて~The Point of No Return~Final Lair②(ネタバレ注意)

4/4追記:
ツアー版「The Mirror~Music of the Night」音源です:http://wanderingchild.tumblr.com/post/20033177584/the-mirror-title-song-music-of-the-night-john
(Pさま、ありがとう!)
 
昨日、嵐をものともせず親友Paisleyさんと熱いくまらぶトーク、いや「オペラ座の怪人」JOJファントムトクに花を咲かせておりましたが、彼女から↓の「素朴なぎもん」について指摘されて気がついたことがあるので追記。
 
Pさん「ファントムはじんせいで1回も抱きしめられたことがないから、そもそも「他者」に触れることができないんじゃない?だからクリスにも触れることができないんだと思う。最後のキスでクリスに触れられたあとは自分もそうしようとしてるけどそれまではやっぱりできない。BBCラジオのインタビューでJOJさんが「新演出は原作により回帰している」と答えていたことのひとつの表れだと思うよ。」
 
「それとアールさんファントムはALW卿のつくった「オペラ座の怪人」の完成形のひとつ。JOJさんとローレンスさんが新演出で提示しているのは「より原作に回帰したファントム」だよね」
 
なるほど・・・。鋭いわ。さすが私よりJOJさん嵌りしているだけある(笑)。これもう少し考察してみよう。
 
(本文ここから)
3月27日付け記事の続きです。最後の部分を書いていたら字数制限を越えたので途中からの分をこちらに移しますね。
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(いきなりだけど3月5日付のJOJさん。正真正銘のご本人。CDジャケット見てたら検証したくなった。カバー写真との共通点ある?あるよね(必死)
 
閑話休題:素朴なぎもん。なんでJOJファントムはケイティクリスに触ってないんだろう。PONRでもクリスの足(フトモモ付)とか目の前にどーんと来るのに触ってない。後ろから手を回してるときも胸とか触ってない。寸止め。アールさんなんてソフィアの体中なでまわしてたのに。冗談ではなくこれってぜったいヴィジュアル的にひつようじゃないかと思うんですよね。じゃないとPONRで暗示する「クリスティーヌのエクスタシー」が実感として出てこないから。ケイティはよくやってるけどそこの部分は弱い。やっぱり若いからかなあ。ここアールさんファントムと組んでたときのソフィアは上手かったよ。その手の表情出てましたから。ここはクリスという女の子が性的な恍惚感を得ることで少女→女性への脱皮をはかるぶぶんだから、ファントムが遠慮してちゃ説得力に欠けると思うの。まあ、JOJの演技力でカバーできてるのかもしれないけど、他の方は納得されてるかもしれないけど、私は納得できなかった。ファントムはクリスを撫で回して欲しいです。アールさんのように。これ、直接JOJさんに言ってみたい。ブロックされるのかくじつだけどさ(汗)

続きです。
オリジナル版はボートに乗ってLairに向かったけど新演出は手をとって連れてくる。で、このJOJさん歌唱。全体を通しても最高に好きなぶぶんです。

「Down Once More to the dungeon of my black despair! Down we plunge to the prison of my mind. Down that path into darkness Deep as hell!」

もうこの最初のDown Once..のところの強弱のつけ方!毎日びみょうに違うんですよね。そして最後の-hell-のとこ正確には「ヘエェェエェエェェェェエル」ってなってるんですよね。伸ばすところで強弱をつけるこのJOJ超絶テク!
 
「・・Christine, Why?」のとこまで来たらスモークがもくもく出てきて二人の姿をかき消す。塔のセットの上の回廊にマダムジリーとラウルがいる。ドアを開けて階段(壁から出てきている)を降りるラウル。そのまま下手方向に去る(たぶん)。塔のセットが中央から割れて、中からファントムのLairが現れる。「This is The Phantom of the Opera」のリプライズ

「Have gorged yourself・・」でクリス、ウェディングドレスで登場。「This infection・・」でファントム応じる。「母さえもこの顔を怖れた。。」うう、泣ける。HMオリジナルのときはJOJファントム、このシーンは怒り泣きみたいでしたがここではそんなことはなく、ひたすら哀しそう。そう、本当に。ううう(まだ泣いている)。

そうこうしているちにラウル登場。「You have truly make my night!」の-t-を決めたところでファントム笑う。不敵な感じで。ああ、ほんとにJOJさんの -t-の発音がすき♪

クリスティーヌの首を絞めていたことに気がついてあせるファントム。思わずかけよろうとするがラウルが既に介抱しているので、こぶしを握り締め、向き直る - 背中も哀しそう。

後ろから近づいてクリスと抱き合ってるラウルの首にこっそりロープをかける。シメる。そうそう、ロープをかける前に切れてしまったときもあったのだけど、そのときはファントムがラウルを壁際に連れてって、押し付けるような形にしてました。その後もラウルは壁にぴったり張り付いたまま。壁に括るってちょっと苦しい演出だったけどまあ辻褄はあってたな。

「Start a new life with me!」のところでwith meで強調してじぶんを指差すところがより哀しい。絶対かなうわけないのに。クリスのturn to my tears to hate・・。思わずかけよろうとしてしまうファントム。3人の掛け合い、実に見事。ケイティもサイモンも凄い!!Make you choice!のchoiceは怒鳴る。

ファントムに近づくクリス。逃げようとするファントム。キス。短いけれどファントムには永遠のように感じた人生初めてのキス。思わずひざまづいてしまう。クリス、ファントムを抱きしめる。腕を大きくまわしてぎゅーっと。ぬくもりを伝えようとする。でもファントムはクリスを抱きしめることができない。ファントムの腕が、指が震えている。じんせいで一度も抱きしめてもらったことがないからどうしていいのかわからないんだ。
(号泣)
激しく動揺し、涙を流すファントム。右手にキャンドルを持ち、よろよろしながらラウルのもとにいく。ロープを切り、ラウルを解放するファントム。駆け寄るクリス。

彼が言えるのはこの言葉だけ。「Go now, go now and leave me!」慟哭!!膝をつき崩れ落ちるファントム。泣いている。オルゴールが開きマスカレードの調べが流れる・・

クリスがやってくる。向き合うファントム。驚きとともにかすかな希望が彼を満たしているのがわかる。ちょっと嬉しそうな恥ずかしそうな表情が仮面の下をよぎる。そしてさっき言えなかった「Chirstine, I love you」を口にする。指輪を返そうとしているクリスの手に両手を添えているファントム。温かいぬくもりが伝わる。クリスから、そしてファントムから。でもファントムの手は、心はクリスティーヌに届かない。でも指輪と共にクリスの想いがファントムの中に残っている。わかる。JOJファントムの表情でそれは痛いほどわかる。ファントム最後の叫び。あくまでも悲しい、そして哀しい。

You alone can make my song take flight
It`s over now the Music of the nigh--------t
(どこまでも長く伸びるこの音。素晴らしすぎる!本当に)
 
二人を見送ったファントム、Lairに入ってきた追っ手を避け、マントを着てLairから出ようとする。しかしメグが来てしまう。警官にピストルを突きつけられてしまう。メグがマントをはおったファントムの後ろから肩に手をかける。マントは人型のまま。メグが手を離すとマントは床にはらりと落ちる。しかしもはやファントムはその場にはおらず、仮面だけがそこに残されていた・・。
(END)

6回観ましたが、プレビュー2回と13日以降の公演の演出はかなり違っていたように思います。しかし、本当に、それにしても、やっぱり(しつこい)JOJさんは最強です。このファントム歌唱、いったいどうしたらいいのかと思うくらい、ココロ奪われてます。ラミさんもアールさんも凄い俳優さんで、大好きですけどやっぱり私にはJOJさんだけでいい、そんなことまでアタマを掠める今日この頃です(ずっとか)。