NT Live「リア王」/サム・メンデス監督の演出にHats off!
ナショナルシアターライヴ「リア王」を見に行ってきました。都内での上映は日本橋と府中の二カ所だけ。じぶんの予定では5月のGW中にニューヨークブルックリンのシアターライヴ上映に行く予定だったんですけど4月末に日本に帰国しちゃったので今やっと見られました。
「フランケンシュタイン」「コリオレイナス」「オーディエンス」「オセロ」は既に見ているので今回の「リア王」が終わったら残すは「ハムレット」のみ。うーん、もっと上映して欲しい。あちらでは「Curious Incident....」も「Warhorse」もやってたし来月は「Medea」と「欲望という名の電車」も上映されるし。特にブランチ・デュボアは凄く見たい!!
【NT Liveリア王】今迄見たシェークスピア現代版、というか時代設定を現代にに持ってきた舞台の中でたぶん一番面白かった(A.カミング様のマクベスと共に)。S.R.ビール様他役者さんたちの技巧的レベルは息苦しいほどハイ。天上クラス
人的に一番衝撃的だったのは初めて読んだ中坊の頃からデフォだったリア王の狂気キャラ?に「科学的考察」が入ったこと。「あー脳の仕業か、なら仕方ないわよねえ」みたいな妙な納得感。悲劇には変わりないけど質が違う、質が。
しかしサム・メンデス監督はつくづく凄いと思う。アメリカンビューティやレボリューショナリーロードなんかでフォーカスしてた「主題(のようなもの)」がこの舞台にも見え隠れしてた。こういう偉大なクリエイターの「家族」でいることはさぞシンドかったろう。ローズ(違)に同情の一票。
あと秀逸だったのがカメラワーク。すんごい上手い。かゆいところに手が届くような動き。カメラ台数はそんなに多くないと思うのに寄りと引き、スイッチングのタイミングが抜群に良くて生で見てるような感は今までで一番だったかも