今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

恐るべしScott Phantom^^;- 22nd October 2015

10/22はスタンバイファントムScott Daviesさんを観ました。イメージ 1当初からJOJさんは10/15~25はBrynさんのお誕生日コンサートやBroadway to the Bayの準備&出演の為ファントムは10日程お休みと決まっていました。JOJさんのファントムを観に行ってるわけですから、基本的にプリンシパルがお休みと決まっている日に出演するScottさんのファントムを観るチャンスはこれを逃すとほぼないかも、と思って迷わずチケットを買いました。


スコットさん、背は低くはないけれど、JOJさんから見たら横も縦もずっと小柄。お声も艶やかで良いお声なんだけど、こうして書き出そうとすると特徴をとらえるのが難しい。でもどの音も難なく出て余裕さえ感じられる。演技も突出していないようでいて、すごく緻密。要するに、思っていたよりずっとずっと素晴らしいんですよ。じゃあ、歌も演技もこのくらいできる人を連れてきなさいって言われたら、ちょっとやそっとの人では太刀打ちできない感じ。

スコットさんのファントムで特に印象に残っているのは、Music of the Nightの後、chinoiserieのガウンを着てオルガンに向かって作曲中、メロディを思い浮かべ、楽譜に書き込み、ページをめくって読み返して、納得したようにうなずいたり、さらには会心の出来に思わず声立てて笑う・・・。そんなに長いシーンではないのに、実に実に細かい。ファントムが音楽を愛してやまない気持ちが伝わってくるというか、マッド感ひしひしというか、ね。

あとスコットさん、とても姿勢が良くて、立ち姿が美しいんですよね。とくに印象的なのはFinal Lairで、ラウルを招き入れるために鉄格子を上げるシーン。背筋から両肩、両腕に伝わる緊張感というか。あんなきれいな燕尾服での後ろ姿って見たことないかも。とても高い美意識を感じる一瞬でした。まさにファントムだわ^^

ラストでは
クリスに背を向けながら、Make your choice!って言うところ。ここ負け感全開というか、既にクリスは自分を選ばないことが判っている、という悲しみが観ているこちらにまで伝わって来て、泣ける。

スコットさんは、2001年にJOJさんが最初にファントムになった時の、一つ前のプリンシパルファントム。その後いつからかはわからないのですが、少なくともここ何年間かは、スタンバイファントムを務められています。いつでもこれだけのファントムを演じられる体力とか精神力とか、維持するのは大変な努力を要するのじゃないかなぁと考えながら観ていました。御年も、経歴には記載されていないんですが、それなりの御年だとは思いますけど、ちゃんとお姫様抱っこもこなされますし、何よりもキャスト全員がスコットファントムを軸に、一つにまとまっている感があるのが凄いです。ファントムじゃなくても、アンダーが一人入るだけで、何となく落ち着かずザワザワするのを目の当たりにしたので、余計にスコットさんの凄さを感じますね。それどころかクリスマス・パーティーなどでは、若いバレエガール達にも人気で「スコットさぁ~ん♪」、と取り合いになってる感じが(笑)。(風邪で出席できなかったJOJさん、行ってても負けてたかも^^;)

JOJさんでさえ、ベストなコンディションで挑まないと危ういかも、と思わせるくらいのスタンバイファントムでい続けるって素晴らしいです。どこがと一口には言えないけれど、年齢と共に、JOJさんのファントムがスコットさんに歩み寄っていると感じるところもあって、スコットさん恐るべし、と思いました。