今日も明日もJOJさんとか色々と

ジョン・オーウェン=ジョーンズさんをLove&Watchしてます。その他のネタも多し。

6月19日付London Theatre ArticlesのJOJさんインタビュー粗訳です

以下、記事の粗訳です。英語のスペシャリストでもないふつーの人間が自分が読みたくて訳したものですが、とてもよいインタビューなのでもしご参考になれば嬉しいです。この記事、何となく言葉のライヴ感があって楽しいです♪
 
 
ジョンはウェストエンドとブロードウェイ両方で演じた経験を持つ舞台俳優でおそらく、「オペラ座の怪人」のファントム役と「レ・ミゼラブル」のジャン・ヴァルジャン役でもっとも人々に知られている。受賞経験もあり、ファントム役を演じた回数ではWEの記録を更新した。
 
Q:1994年に演劇で学位を取って卒業したときの貴方の夢はなんでしたか?
 
A:そのときの望みはウエストエンドでヴァルジャンを演じることと、ナショナルシアターで演じることと、スティーブン・ソンドハイムと仕事をすることだった。そしてその全てはそのときから3年以内に達成することができた。で、」新しい目標を設定する必要が出てきたので、新たにファントムを演じること、CDをリリースすること、そしてブロードウェイで演じること、を目標に掲げた。で、それらも成就できたので、今新しい目標を考えているところなんだ。
 
Q:貴方は世界のあちこちで歌ってきて、CDもリリースして、テレビやラジオにも出演して他にも色々なことをやっている。貴方のキャリアを振り返ってみて、「やり遂げた!成功した!」というような感触を持てた瞬間はどんなときでしたか?
 
A:そんな風には考えないな。たぶん貴方がいう「Make it(やり遂げた、成功した)」っていう意味はたぶん誰もがその名を知るような有名人になるということだと思うんだけど、自分はそういうことに本当に興味がないんだ。わずらわされることもない。ただ最高の作品を作りたいだけだ。その結果として名声や「Make it」がついてくるならそれはそれでいいと思う。
 
Q:2001年に貴方はスコット・デイヴィイスからファントム役を引き継ぎましたね。そのときのオーディションを思い出せますか?
 
A:とにかくナーヴァスになってたよ。もうひとりジョン・バロウマンがオーディションを受けると知るまではね。おそらく彼がファントム役を得るだろうと思ったから、逆にリラックスして楽しんでオーディションを受けよう、そしてこの経験を今後に生かそう、って思えたんだ。たぶんこの考えが功を奏して、自分はファントム役を得ることができた。
教訓:ものごとは初めから決まっている結論通りにはいかないこともある。
 
Q:歴代の怪人たちが演じてきたファントムと比べて、貴方は自分の演じるファントムをどう解釈していますか?
 
A:自分はファントムというキャラクターをその育ち方が原因で社会性が破壊されてしまったキャラクターだと理解している。彼の性格の精神病質的な傾向は彼が他の人々から受けた仕打ちによる結果だ。
彼は他人から完全にコントロールされて管理下におかれた経験があるから、自分も誰かを完全にコントロールすることできると思ってしまっている。そしてそのことが彼を非常に危険な人物にしているんだ。だから自分がファントムを演じるときは著しく危険なキャラクターをその中に吹き込むようにしている。ファントムは怒りに満ちた人物だと理解しているからね。自分のファントムは自己嫌悪と恐るべき怒りに満ちている。原作ではクリスティーヌがファントムのことを「悪魔のような巨大な怒り」を持っている人物で、かつ「最も不幸かつ卓越した人物だ」と述べているけれど、それは自分の見るファントムというキャラクターでもある。
 
Q:「オペラ座の怪人」がここまで成功した理由は何だと思いますか?
 
A:この作品は劇場で楽しむ作品として完璧と言えるからだと思う。ストーリー、歌詞、デザイン、パフォーマンス、全ての面においてパーフェクトで、更にそれらが見事に調和している。だから観客をこれだけ楽しませることができるのだろう。
 
Q:貴方の一番好きなファントムの歌は?
 
A:「Wishing You were Somehow Here Again」かな。
 
Q:貴方のもうひとつの大きな成功といえるのがロンドンとNYで演じた「レ・ミゼラブル」のジャン・ヴァルジャン役ですが、ファントム役と比べてみていかがですか?
 
A:どちらの役も演じることに喜びを感じている。ヴァルジャンはコントロールを求めて葛藤し、ファントムはコントロールを保つために葛藤している。2つのキャラクターは鏡の表と裏のようなもので、この役を掘り下げていけることは自分にとって大変魅力的なことだ。
 
Q:「レ・ミゼラブル」で好きな曲は何ですか?.
 
A:「I Dreamed a Dream」だな。
 
Q:「レ・ミゼラブル」は色々なインスピレーションを与えてくれるミュージカルですが、あの作品は貴方に何を与えてくれましたか?
 
A:あの作品は自分に人間が置かれる状況(コンディション)について多くのことを教えてくれたと思う。小説もミュージカルも逆境や果てしない戦いに打ち勝つ人生を讃えている。 
 
Q:NYブロードウェイとロンドンウェストエンドでは「レ・ミゼラブル」の聴衆はどう違っていますか?またジャン・ヴァルジャンを演じるとき、それぞれの観客に合わせてキャラクターをどのように変えますか?
 
A:これはたぶん決まり文句みたいに聞こえてしまうと思うけど、ニューヨークの聴衆はとても鑑賞力があるというか、英国の観客に比べて遠慮がないな。時々これはまるでロックコンサートみたいじゃないかと感じたこともあった。また自分としては聴衆に合わせて演技を変える様なことはしない。だけど一緒の舞台に立つ俳優たちに合わせて変えることはする。それはとても自然なことだしそうすべきことでもあるし。舞台の上では他の俳優の演技に応えて自分も演じるからね。じゃないとただ誰かが歌ってるだけか、一列に並んで台詞を言ってるだけになっちゃうからね。演技することは相手に反応して動くことだから。
 
Q:貴方は世界中のレミゼファンによる投票で「ベスト ジャン・ヴァルジャン」及び「ベスト レ・ミゼラブルパフォーマー」に選ばれました。その結果に舞い上がらず地に足を付けているのは大変だと思います。どのように自分を保っていますか?
 
A:人々がそのように自分のことを思ってくれるのは大変嬉しいことだ。だけどそういうのは相対的な見方によるものだからね。それに「地に足をつけている」という意味では、未だかつて自分の足がそこから浮いてしまったことは一度もないよ。
 
Q:ステージで誰の歌を歌ってみたいですか?
 
 
Q:お休みの日はどんな風に過ごすのが好きですか?
 
A:家族と一緒に普通に生活を過ごすことがとても幸せなんだ。あとロックコンサートに行ったり、グルメレストランに行ったり、テーマパークに行ったりすることもとても好きだよ。
 
以上で~す。お粗末さまでした。