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「Machine Gun Preacher」 featuring Gerard Butler/Gerry最新作「マシンガン・プリーチャー」はぜひ日本公開して欲しいです(ネタばれ注意!)

Gerryの新作「マシンガン・プリーチャー」を観た。場所はNYタイムズスクエア側のシネコンAMC。本来は9月23日から先行上映されているはずのリンカーンセンターかユニオンスクエアのシネコンで見るつもりでいたのに行ってみたら、両映画館とも既に上映は終了。がっくしだったが別のところで通常上映が始まっていたので無事観ることができた。じつは感想レポというのがとても苦手なので、あくまでも私の視点というか個人的な映画の感想をここに書いておこうと思う。もう観てから4日が経ってしまったので(&字幕もないので)もしかしたら細かい間違いがあるかもしれない。あと一回くらいは観ようと思ってるので気がついたらまた訂正します。                                                             
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ジェリーが演じているのはペンシルバニア出身の実在のプリーチャーでもあり人権活動家でもあるSam Childers。彼を支える奥さんリンはミシェル・モナハン、監督はマーク・フォスター
 
物語は刑期を終えて刑務所を出所するサムを追いかけるところから始まる。外で待っているのは奥さんのリン。Gerry演じるサムは元ドラッグディーラー。数々の犯罪に手を染めてきた荒くれものだ。刺青ばりばり、ヘルスエンジェルスにも属してバイクを乗り回している。自宅はトレーラーハウス。娘がひとりいる。奥さんのリンが生計を立てるためいかがわしいクラブで働着始めたことに激怒するサム。家を飛び出し、近所の住人にも毒づく。いわゆるプアホワイトと呼ばれる貧困層に属するファミリーである。
 
出所後もワル仲間のドニーと暴れまわるサム。ある日、強盗の帰り(!)にヒッチハイクで乗せた男性に襲われてしまい、二人は意図せず殺人をおかしてしまう(明確には示されてなかったが、たぶん)。車から暴漢を引きずり出し、逃げるサムとドニー。家に戻ったサムは必死で皮のベストについた血を洗い流そうとする。しかし血痕は取れない。絶望的な状況の中、サムはリンに助けを求める。
 
くー、このときのジェリー@サムの表情が実にいいんですよ。じぶんではもうどうしようもなくなってきてしまって、すがるような表情で助けを求めているこの眼。このまま行ったら確実に「死」がじぶんを待っていることをはっきりとわかっている、そんな悲しみに満ちたジェリーの緑の瞳。
 
そしてリンはサムを教会の礼拝に連れて行きます。ここで特筆しておかなければならないのは、日本人がごくふつうにイメージする教会と、サムさんが運営している教会はかなり違います。Preacherと牧師というのも厳密には違います。もちろんキリスト教の信仰がベースにあるのは同じですが。
 
教会に出かけたサムはここで「バプタイズ(Baptize)」の儀式を受けることを決意する。おそらく宗教的な反発を予想してだろうが、このシーンは非常にさらっと描かれている。これは要するに水の入ったプールの中に沈めて洗礼を受け、神の啓示を受けるという儀式のひとつ。サムはそこで今までの犯罪者としての生活に完全に終止符を打ち、神への信仰とともにまっとうな生活を始めることを決意する。
 
コンストラクションワーカー(建設作業員)として働き始めるサム。しかし契約労働者なので収入は不十分。ある日、生活のために大切にしてきたバイクを売ることを決意。バイクを心から愛してきたサムにとってはつらい決断。でも得たお金はたった20ドル。それでも奥さんのリンは優しくサムを抱きしめます。
 
しかし二人にとって大きな転機が。ある日、彼らの住む街を襲ったトルネード(竜巻)。自らの身を挺して家族を守るサム。家は粉々に破壊されましたが、家族は無事。そして建物が破壊しつくされた街に新たな建築需要が生じ、サムは自らの会社を興すことにする。
 
ビジネスは次第に成功を収め、サムはついに家を購入する。目隠しをして、リンと娘のペイジを家まで連れていくサム。大喜びのペイジ。つつましやかだけど、家族そろって過ごす平凡な幸せ。そんな生活がやっと手に入ったのだ。
 
毎週のように家族とともに教会に通うサム。ある日、ゲストスピーカーとして招かれたプリーチャーの話に触発され、クリスチャンミッションの一員(*えーと、これは簡単に言うと教会の組織が主催するボランティアツアーです)としてアフリカのウガンダで建設の仕事に従事することを決意します。
 
ウガンダ滞在中、サムはなにかに魅かれるように内戦状態にある隣国スーダンに入りたいと考えます。ここでであったのが解放戦線の兵士、デン。彼のサポートのもとスーダンに入り、そこでおきている過酷な現実に直面するサム。
 
(続きます)