「ダンス・オブ・ヴァンパイア」はとても面白かったです。ベルリンでも見てみたいなあ/Had a fun at 「Tanz der Vampire」
いやー面白かったです。帝劇の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」。初見です。ツイッターのお友達たちはこの作品にとても詳しくていらっしゃって、楽しいおしゃべりで盛り上がっておられました。、個人的に封印モードのドイツミュージカル（絶対嵌りそうなので意識して避けている）、そして日本の舞台は余り観たことないのでキャストさんたちのことも殆ど知らないのですが、そんなことはともかくこの舞台はほんと面白かったです。見に行ってよかったー。観劇を薦めてくださったjunさま、予習を助けてくれたシロさま、いろいろと情報をくださったぼにゃさま、るるさま、ありがとう！
例によって私は舞台レポなるものは苦手だし、ましてこの作品は初見なので感想しか書けませんけど、まずいちばん印象的だったのはダンサーたちの上手さ。特に伯爵の分身なるヴァンパイアダンサーの森山開次さん。彼は上手かったですねえ。ヴェネチアビエンナーレにも参加されていて世界的に評価の高いダンサーさんだそうです。あとサラの高橋愛さんも上手かったと思います。歌はピッチがずれていたところもあったけどあれだけ踊れればＯＮなのでは？それと愛人役のマグダ、彼女もよかった。あとダンサーさんたちの体格がもう少し立派だったらな、と思うところはありましたけどこれは全く個人的な意見です。こういったコンテンポラリー系のダンスはＮＹやＤＣで多く観てきたのでどうしても日本人は（アジア人は）小柄に見えてしまうんですよね。でもそれは彼らのクオリティとは全く関係のない話です。技術的にも振り付けもじゅうぶんよかったし、評価されるべきパフォーマンスです。カテコの踊りもたのしかったし。
あと役者さんですが、なにせよく知らないのでたいしたこと言えませんが、教授役の石川禅さんがかなり印象的でした。歌も演技もとにかく達者ですね。５月の帝劇レミゼで彼のマリウス観ましたが、これも素晴らしかった。あとで年齢を聞いてぶっ飛びました。そういえば助手役の山崎育三郎さんもマリウスでしたわ。こちらは年相当でしたが。山崎さん、とても可愛いアルフレートでしたが、ひとつ苦言を言わせていただくともう少しダークな色気が欲しい。せっかくＶ．Ｄ．（いや、息子だったっけ？）にせまられるシーンがあるのに反応ゼロっぽくてツマラナイ。なんかコドモっぽい。こういうのは多少反応して欲しい。あと最後にサラと舞台上でゴロゴロしてるのに愛が余り感じられない。せっかくキバつきなのに。、素人な意見でどうもすみませんけど、ヴァンパイア作品っていにしえの昔より「ダークな色気」はＭＵＳＴだと思うんですよね。この作品にもそれを求めてはいけないでしょうか・・。
クロロック伯爵山口祐一郎さん。四季ファントムでしか知りませんが、１幕で空中に登場したときは正直言って「どうしよう、苦しい・・（演歌歌手っぽい）」と思いました。これでサラを支配できるの？まじで？とか思ってしまいましたが、２幕はやはり圧巻！歌うまい。マントも似合う。小娘じゅうぶん落とせる伯爵さまになってました。そういえばこういった役をこなせる役者さんって日本には余りいないのでしょうかね。それと他のキャストについては思いませんでしたど、このクロロック伯爵だけ旧東ヨーロッパ系の顔立ちの役者で見たい！と思ってしまった。いえ、べつに山口さんがダメと言ってるわけじゃないですよ、もちろん。単なる好みの問題です。来年３月にドイツベルリンでやってるみたいなんですよね。かなり魅かれてます。でも「エリザベート」が・・・（悩）。
そうそう、客席のノリがびっくりするほどよかったです。カーテンコールのときに皆が腕にライトをつけて「真っ赤に流れる血が欲しい・・」の振り付け入りダンスを踊るのが綺麗で、楽しくて、嬉しかったです。先週の「ロッキーホラーショー」もそうだけど、客席を盛り上げるパフォーマンスがある演目って大好きです。もっと客席からかけ声とか出るといいのにな。ＢＷやＷＥみたいに。わたしも何回か「ＰＨＥＷー♪」とかやりましたが、周りが静かだとさすがに浮く。特に私の席の周りは年配の方々が多かったし（何故？）。でも平日のマチネでこれですから週末の夜とかかなり盛り上がるんでしょうねえ。本当はそのままソワレの公演まで見たかったのですが、仕事の電話が入ってたのでそれは断念。２４日の最終公演の抽選に行こうかなーと思ってます。うん、とにかく本当に面白い舞台でしたわ、「ダンス・オブ・ヴァンパイア」。もし再演があったら次はもっと通おうっと。
