５月１２日「ニーベルングの指環第３夜神々の黄昏」/これで４作ぜんぶ観られた！二度と忘れることはないと思う

５月１２日午前１１時。「ニーベルングの指環第３夜神々の黄昏」の開始。５月５日の「ラインの黄金」を皮切りに続いた全４作の公演が終了。もうほんとうに本当に素晴らしい舞台だった。たぶん一生忘れることはないだろう。ってか来シーズンも見に行くよ。このルパージュ演出ならね。キャストはもうどうぶつ王国（！）でもいい。期待を裏切られることはぜったいないから。

昔からずっと考えていることだけど、いつの日かうんとトシをとって遂にひとりになるときが来たら、私はＭＥＴのそばに住みたい。高い席なんてきっと買えるわけないけど、２０ドルのシニア用Rushチケットがある。かつて住んでいたＳＯＨＯのアパートの隣の部屋のおばあさんのようにＭＥＴ観劇の日には古いドレスを出して、とっておきのアクセサリーをつけて杖をついてバスに乗ってリンカーンセンターのＭＥＴまで行く。ロビーから上がる階段はもう無理だと思うけどエレベーターを待って最上階のバルコニー席まで上がる。目はよく見えないかもしれないけど細部はもう覚えているからそれでもいい。幕間には一杯だけシャンペンを飲む。そんなふうにして人生を終えたい、とタイヘン具体的に老後のプラニングが出来てしまった「ニーベルングの指環」最終日の夕方なのでした。